FC2ブログ

シューリヒトのベートーヴェン「運命」

Schuricht_Orchestre Municipal de Strasbourg_Beethoven Symphony #5

シューリヒトのベートーヴェン交響曲第5番「運命」には結構多くの録音があります。

1. 46年パリ音楽院管
2. 49年パリ音楽院管
3. 53年シュトゥットガルト放送響
4. 55年ストラスブール市立管
5. 56年フランス国立管
6. 57年パリ音楽院管
7. 57年ベルリン放送響

この演奏は4のストラスブール市立管とのものになります。2、3、7は残念ながら未聴です。1と6は10年以上経ているものの同じオケということもあってか、すっきりとした中にも気迫の籠った演奏が似ています。双方スタジオ録音と思われ、やや落ち着いたイメージがありますが、生き生きとした中の味わいの深さはシューリヒトならではです。5のフランス国立管との演奏はライブ録音らしく、一転迫力に満ちた演奏になります。4のストラスブール市立管との演奏も、ライブ録音で燃えに燃えていて、思わず目頭が熱くなってしまいます。

情熱を省くのではなく抑制し、しかも常に作品の魂を追って止まない~シューリヒトのベートーヴェンは真に「高潔」を感じさせます。
スポンサーサイト



エッシェンバッハのブルックナー交響曲第6番


テンポは結構緩急を付けていますが、曲想に合っている為、違和感なく心に染み入ってきます。
特に第2楽章が印象的です。将に心が洗われる響き。

エッシェンバッハの絶美なるブルックナー

チョン・ミョンフンのブラームス:交響曲第4番


曲想を巧みに捉えつつ細部にまで行き渡った感情移入、決然たるリタルダンドには強靭な意志の力をも感じさせます。
 
それにしても、この横溢する陶酔のロマンティシズム!!

琴線に触れる濃厚にして壮絶なまでの響きには、眩暈すら覚えます。

この曲には魔性が存在することを、クナッパーツブッシュはその直観力によって抉り出しましたが、チョン・ミョンフンの演奏を聴いて、ここにも驚くべき直観力が存在することを知らされました。

その直観力・洞察力を駆使し、オーケストラの響きとして体現する能力には舌を巻きます。

現代に蘇ったブラームスの情念の炎、チョン・ミョンフンの芸術。

※韓国のオケ動画が消失したので、フランス放送フィルの演奏に差し替えております。
  解釈は略同様かと存じます。

ユッカ=ペッカ・サラステのブルックナー:交響曲第9番


偶々YouTubeを見ていて、気になったので視聴して吃驚仰天!
サラステのブルックナーは、半端じゃないです。

まずオケの響きが非常に充実しています。
楽員全員が本当に一生懸命演奏しているのが伝わってくるのです。

息の長いフレーズの表現が秀逸で、テンポ設定、起承転結の構成力も見事です。

荘重な部分を効果的に幅広く演奏するのですが、決して力ずくにはなりません。
統制されたバランス感覚を感じます。

心に深く訴え掛ける美しい響き~底流には清澄な流れが一貫しています。

もう、サラステから目が離せませんね!
サラステの目力も凄い!(笑)

ヘルビッヒのブルックナー8番



ヘルビッヒのブルックナー5番があまりに素晴らしかったので、次々にCDを購入しております。
この8番は、ヘルビッヒの80歳記念演奏会のライブ録音です。ハース版による演奏ですが、ヘルビッヒが自らの考えでプラスαをしていると思われる部分があります。

ヘルビッヒのこの演奏、隅々にまで感情移入が施され、聴き手を法悦の世界へ誘います。
その旋律の歌わせ方、休符・間の取り方、そしてデュナーミクの妙・・・将に陶然たる響き。

テンポもデュナーミクもかなり自在に動かしていますが、宇野功芳氏曰くのブルックナーを演奏する上での禁忌事項~力ずくのテンポやデュナーミクの激変~には陥っていません。この決然たる響きは、何よりヘルビッヒが曲想を絶妙に捉えているからに他なりません。

この曲で個人的に一番好きな部分~第4楽章中間部、金管群の高らかな行進の後、第1主題が木管で奏され、一息ついて弦が過去を慈しむ様に歌われる285小節※からの部分には本当に心を奪われました。この部分は、クナッパーツブッシュがウィーン・フィルを振った盤が最高と思っておりましたが、それを凌駕する程の見事な表現には、驚嘆すると同時に深い感銘を受けました。
※因みにノヴァーク版では265小節

愛に満ちた広大なる響きの余韻は、透明な天空の世界へと飛翔していく。

ヘルビッヒのブルックナー。


プロフィール

Kapell

Author:Kapell
音楽は心のオアシス
オーディオは音楽の為に

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ