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ザンデルリンクのハイドン&ブラームス


ハイドン:交響曲第94番ト長調Hob.Ⅰ「驚愕」

ブラームス:交響曲第3番ヘ長調作品90

クルト・ザンデルリンク指揮
ウィーン交響楽団

CD・ステレオ・録音:1997年10月4日、ウィーン・コンツェルトハウス 大ホール

WEITBLICK SSS0087-2


カワサキヤさんのお薦めで買い求めたCDです。♪
この場を借りて、カワサキヤさんに御礼申し上げます。

ザンデルリンクのハイドンと言えば、曲は異なるものの、まず思い浮かぶのが1971年のベルリン響とのパリ・セットの録音ですが、この演奏はその26年後、ウィーン響を振ったものです。

1971年・ベルリン響の記事
http://blogs.yahoo.co.jp/william_kapell/26901844.html

ベルリン響との演奏は実に瑞々しく、緑の葉の上に転がる朝露の様に美しい輝きを放っていました。このウィーン響との演奏は26年の歳月を経て、深みを増し、老練で落ち着いた流れを感じさせる見事なものです。

ブラームスの方は、1972年のドレスデン国立管、1990年のベルリン響との録音があり、いずれも名演の誉れ高いものですが、このウィーン響盤も上記のハイドンでのイメージと同様、老練で落ち着いた流れが一貫していて・・・決して力瘤を入れず、充実した音楽を紡ぎ出す手腕には頭が下がる思いです。また、響きに一種の諦念すら感じられる場面があり、ザンデルリンクの現役引退が暗示されている気も致します。

1990年・ベルリン響の記事
http://blogs.yahoo.co.jp/william_kapell/4173660.html

このクルト・ザンデルリンク、そして、アルヴィド・ヤンソンス、ハインツ・ボンガルツ・・・旧東側の指揮者達が描く峻厳と優美には、真に心を揺さぶられます。

脈々と受け継がれた音楽芸術の粋を聴こうではありませんか!

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アルヴィド・ヤンソンスのブラームス


ブラームス:交響曲第4番ホ短調作品98

アルヴィド・ヤンソンス指揮
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団

CD・ステレオ・録音:1984年10月7日、場所・不詳、ライブ

Lucky Ball LB0006



アルヴィド・ヤンソンスの面目躍如たるブラ4!

しかし、探せばあるものですね。♪

第1楽章 第1主題、第1音からして、期待感を抱かせます。木管のアクセントは内面に厳しさを秘め、決して感傷には陥りません。打ち震える様なロマンの歌を認めつつ、音楽はいやが上にも深みへと分け入っていくのです。

ここでもアルヴィド・ヤンソンスならではの「彫刻を彫り進む」が如き、陰影の濃い表情が全編を流れます。単に味わい深いだけでは済まされない、真に見事なブラームス。迸る情念が輝く様なコーダも、実に素晴らしい!

第2楽章 響きはどこまでも重厚で、堂に入った表現に安心して身を任せられます。インテンポを基調としながらも、微妙なアゴーギクを施した各パートの絡み・受け渡しが驚くべき立体感を生み出しています。こんなことは、この曲で初めての体験です!

何しろ表情の多様さには、目を見張るものがあります。また、これ程に雄大な第2楽章も稀有でしょう。しかも無理したところが、どこにも見当たりません。

第3楽章 途轍もないエネルギーが放射されます。しかも統制された佇まいを一切崩さずに!
クナッパーツブッシュ/ケルン放送響よりオーソドックスなスタイルで、アルヴィド・ヤンソンスは怒涛の響きを成し遂げてしまったのです。

第4楽章 第1~第3楽章を聴いた後で、ここから何が始まるのか正直畏怖すら覚えつつ聴き始めました。

木管の孤独、ティンパニーの打ち込みが深く心に響きます。ライブなのでアンサンブルに少々乱れが生じる部分がありますが、この演奏の価値からしたら実に些細なことです。

どんなにパッションが高まっても、響きは決して粗くなりません。灼熱のコーダは完璧なテンポのコントロールで、オケに全力を傾けさせつつも余裕すら感じさせる風格。

弛緩することなく、バランスを保ちながら、ブラームスの真髄を聴かせてくれる名演。

まるでアルヴィド・ヤンソンスの為に書かれた曲であるかの様に、完成された世界が表出されます。

静かな部分でも、会場には殆ど咳一つ聞こえません。その緊迫感たるや、言語に絶するものがあります。演奏直後、聴衆は一瞬沈黙して、パラパラと疎らに拍手が起こり、徐々にその大きさを増していきました・・・聴衆を放心状態にまで至らしめた超弩級のブラ4!

恐るべきアルヴィド・ヤンソンス。

音質は時代並みですが、ノイズも少なく、充分、鑑賞に耐えるレベルと思います。
この演奏は驚異的~お薦め◎です。♪

ブルックナー:交響曲第9番ニ短調・2007年校訂フィナーレ付


ブルックナー:交響曲第9番ニ短調(1894年原典版/2000年グンナー・コールス校訂)
※サマーレ、フィリップス、マッツーカ&コールス校訂(1983-2007年)によるフィナーレ付

マルクス・ボッシュ指揮
アーヘン交響楽団

1.Gemaessigt, misterioso 19'56
2.Scherzo. Bewegt, lebhaft - Trio, Schnell 10'46
3.Adagio. Langsam, feierlich 18'49
4.Finale [Misterioso, nicht schnell] 20'19

SACD Hybrid(CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND)・ステレオ・録音:2007年、アーヘン、聖ニコラウス教会、ライヴ

Coviello CLASSICS COV30711


超快速モードのブル9。

兎に角、上記記載の通りテンポが非常に速いのですが、何よりボッシュの音楽性が光る演奏なのです。特に第1楽章は、シューリヒト(25'30)より5分以上速いテンポで駆け抜けています。

ダイナミクスの妙、響きの充実は大変なもので、木管の美しい歌にも心を奪われます。

第1楽章の第2主題は流石にもっとじっくりと運んで欲しいと思いますが、想い入れを敢えて抑えているところもこの演奏の特徴で大きな不満にはなりません。

響きに垣間見える光・・・その光がブルックナーの本質を照らし出している様です。

見事なブルックナーがここにあります。

第4楽章フィナーレは、宇宙の闇と光が交錯するかの如き途轍もなく広大な世界が現出します。しかし、ブルックナーがこの楽章を完成出来なかったのは痛恨の極みです。ボッシュの演奏を聴いて、ブルックナーの果たせなかった想いを慮ってみましょう。

この第4楽章、キャラガン版及びスケッチの録音でヨアフ・タルミ盤を持っていますが、版が違うとはいえ、演奏はボッシュの方が遥かに感動的です。音楽学者ジュゼッペ・マッツーカ&ニコラ・サマーレによる補筆フィナーレの録音ではインバル盤がありますので、これも聴いてみたいと思っております。

同曲(当然ながらフィナーレなし)にはシューリヒト/ウィーン・フィル、ヴァント/ミュンヘン・フィルの超名演があり、それらと同列に語ることは出来ませんが、このボッシュの演奏は、今後、大いに期待出来るものだと思います。♪

このCDも、DokuOhさんからのご紹介で入手した物です。
この場を借りて、DokuOhさんに御礼申し上げます。

ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」


ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」

1.Bewegt, nicht zu schnell[17:25]
2.Andante quasi allegretto[14:46]
3.Scherzo(Bewegt)[10:58]
4.Bewegt, doch nicht zu schnell[19:38]

ミラン・ホルヴァート指揮
ベルリン放送交響楽団

CD・ステレオ・録音:1973年、ライブ

Sounds Supreme 2S-132


ホルヴァートと言えば、マーラーの演奏では知る人ぞ知る大家ですが、そのブルックナーは、はてさて如何な演奏と相成りますか・・・?しかも、オケがベルリン放送響という珍しい組み合わせ。

んー!これは大変素晴らしい!

甘くなり過ぎずに勘所を押さえた演奏で、流石ホルヴァートと唸らせられます。

木管の寂寥感、金管のカタルシス。

たった一節の表現で、心を動かされるのです。

何と美しい響き!

聴かせ上手で実に強かな策士的側面も聴かれますが、騙されてでも聴く価値大です。やや性急な部分や割り切りが少々過ぎたかなという部分もありますが、欠点にはならないところがこの演奏の凄さでもあります。

このCDは友人から「聴いてみて下さい!」と渡された借り物ですので、是非共、ゲットせねばなりません。♪

PCオーディオ(その62)《クロック・ケーブル聴き比べ》


《クロック・ケーブル聴き比べ》

高精度水晶SC10からAntelope OCX・クロックジェネレーターへのクロック・ケーブルを聴き比べてみました。

1.両端SMAケーブル SA21-50-142-D-100 ケーブル長:100cm ※1

2.両端SMAケーブル RG-316 ケーブル長:150cm ※2

3.Wonder Link Ⅰ 100cm ※3

4.モガミ2497&RCAピンプラグ(ホット穴なし・絶縁体ベーク)70cm ※4

※1~(株) 常盤商行
※2~(株) 秋月電子通商
※3~Mod Squad Inc.
※4~自作

以下の試聴結果は厭くまで拙宅の環境での話ですので、ご参考程度にお願い致します。
高精度水晶SC10の出力はSMA端子なので、両端SMAケーブルはAntelope側にBNC変換プラグ(絶縁体:テフロン)を使用しています。RCAプラグはSC10側にSMA・BNC及びBNC・RCA変換プラグ、Antelope側にBNC・RCA変換プラグ(各絶縁体:テフロン)を使用しています。

1: 2の上位バージョンという考えでいたので、大いに期待して試聴に臨みましたが、これは低域がダブついていて中高域との繋がりが悪いです。音場も平板。

2: 1より低域が引き締まり、すっきりしていてこちらの方が好みです。3や4を知らなければ、これでも良いと思えるレベル。

3: これは段違いに良いです。情報量が多く、くっきりとした表現力があり、聴感上のダイナミックレンジも広いです。音場の奥行き・高さも良く出します。ただ、若干ながら全体に固有の音色があり、木管楽器の音色が表現し切れません。S/PDIFで使用した際にはニュートラルな音色だったので少々意外ですが、クロック・ケーブルでは扱う周波数が遥かに高いので癖(導体に磁性体のニッケルを一部使用の為?)が出たのかもしれません。

4: これは素晴らしいです。3より更に情報量が多く、フォーカスがビシッと決まり、多彩な表現力があって、聴感上のダイナミックレンジも広大です。音場の奥行き・高さがグッと広がって一廻り大きくなるイメージ(音像がふやけることはありません)で、エージングで更に良くなりそうな音。木管にしろ弦にしろ、音色が自然で違和感がありません。エネルギー・バランスが見事に整っています。

結果、モガミ2497がトップでした。金田式御用達の2497は元々こんなに高い周波数用のケーブルではないのですが、恐らく金田式DCアンプのレスポンスが超高域まで伸びている為に、採用された2497も超高域特性が非常に優れていたのではないかと思われます。因みに金田式指定のS/PDIFケーブルも2497となっています(インピーダンス75Ω)。
  
尚、試しに50Ω・75Ω変換アダプターも入れてみたのですが、これは音のダイレクト感が殺がれてしまって(半殺しトーン)、まるで頂けません。これでは態々高精度水晶を使った意味が半減してしまいます。

ショスタコーヴィチ:交響曲第5番「革命」



ショスタコーヴィチ:

1.交響曲第5番ニ短調作品47
 ニューヨーク・フィルハーモニック
 レナード・バーンスタイン(指揮)
 録音:1979年7月3日・4日、東京文化会館(ライブ、デジタル)

2.チェロ協奏曲第1番変ホ長調作品107
 ヨーヨー・マ(チェロ)
 フィラデルフィア管弦楽団
 ユージン・オーマンディ(指揮)
 録音:1982年5月3日、フィラデルフィア(デジタル)

Blu-spec-CD・ステレオ

SONY CLASSICAL SICC 20004


バーンスタインのショスタコ「革命」、79年の来日公演ライブ録音。

この曲の初演者ムラヴィンスキー/レニングラード・フィルの鋭い眼光でドライブを掛けていく凄まじい演奏も素晴らしいですが、このバーンスタイン盤もオーソドックスな名演だと思います。

バーンスタインが初めてモスクワを訪れて、同曲を演奏した際、居合わせたショスタコーヴィチが感動のあまり指揮台に駆け寄ったというエピソードが残されています。

演奏も感動的ですが、その音質がまた素晴らしい!

このCD、正確にはBlu-spec-CDと言い、Blu-ray Discの素材と製造技術を応用したものです。

以下、Blu-spec-CDの能書・・・

1.Blue Laser Diode(ブルーレーザーダイオード)~半導体レーザーカッティングによる極微細加工で
  マスターテープクォリティを忠実に再現することに成功

  Blue Laser Diode(ブルーレーザーダイオード)カッティング
  ・最適化された光ファイバーの採用により、Blue Laser Diode(BLD)のビーム品質を向上。
  ・より短波長のブルーレーザーを用いることにより、極微細加工を実現。
  ・半導体レーザーの採用により、カッティングマシンの冷却効率を向上させ、ファンなどによる振動を完全に     排除した正確なカッティングを実現。

2.Blu-ray Disc用に開発された高分子ポリカーボネート採用によりジッター(ノイズ)の原因を低減、収録された   一音一音を最大限鮮明に再生

  Blu-ray Disc用高分子ポリカーボネート採用
  ・スタンパーに刻まれたピットをポリカーボネートに正確に転写することにより、BLDカッティングと併せジッター   の低減(排除)を実現し、マスターテープクォリティのCDが誕生。


確かにまるでマスターテープを聴く様な充実した音なのです。静かな部分では、超低域で東京文化会館の空調ノイズまで聴こえます。兎に角、微細音・余韻の再現性が見事で、真に東京文化会館のホールの音がします。

ニューヨーク・フィルの分厚く力強い弦の響き、金管の咆哮、打楽器の爆発!隆盛期の荒々しくも豪快なアメリカン・サウンドがショスタコの音楽と同化し、シナジー効果を生んでいます。

その生々しさ・艶やかさと言ったら、とても30年近く前の録音とは思えません。この録音・Blu-spec-CDは、更なるワープ現象をリスニング・ルームに齎すのです。♪

デジタル録音の初期にも、こうした名録音があるとは!
録音は、59年スタジオ録音時と同じジョン・マックルーアが担当しているそうです。

まだまだCDには隠された音があると思い知らされます。カッティング技術の進歩により、極微細加工が可能になったことが効いているのだと思いますが・・・この音は、SACDや通常CDのハイグレードDACでの再生をも凌ぐと仰る方がいらっしゃるのも納得致します。非常にアナログ・ライクな響きで、細大漏らさず音を放出してくる・・・じっとして座っていられない様な躍動感のある音。(^^

この他のBlu-spec-CD化された録音も、是非、聴いていきたいと思います。今後も、Blu-spec-CDからは目が離せません。♪

これはお薦め◎です!

明けましておめでとうございます!


旧年中はお世話になりました。

お陰様でアクセスも5万を超えました。更めて御礼申し上げます。m(__)m

今後共、どうか宜しくお願い致します。

皆様にとって、素晴らしい一年となります様に!♪

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Kapell

Author:Kapell
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