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ハーディングの「英雄交響曲」


1.R.シュトラウス:交響詩「死と変容」作品24

2.ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調「英雄」作品55

新日本フィル・ハーモニー管弦楽団
指揮:ダニエル・ハーディング

コンサート・2009年3月11日(水)、19:15開演、サントリーホール大


過日、ハーディングの「運命」を友人から借りたカセットで聴いて、これは!♪と思っておりました。単に奇を衒ったものではなく、表現意欲に溢れた斬新な切り口を聴かせてくれたのです。

一方、ハーディングの生と言えば、前回は東フィルでマーラーの交響曲第6番「悲劇的」を聴きましたが、これは個人的にはもっと分裂的・分析的・破壊的にやって欲しかった・・・正直、喰い足りなかったのです。師匠のラトルがバーミンガムを振ったCDの方が、独自な視点の冴えを感じさせてくれます。いずれにしても、ボンガルツの境地には遠く及ばないと感じております。

さて、今回の「英雄」ですが・・・

第1楽章
う~ん、何だか不完全燃焼で中途半端な印象。調子が悪いのかも。例によってピリオド奏法を採り入れているのですが、無理してそこまでしなくてもという印象が拭えません。

第2楽章
第1楽章が不発だったので、注意力が途切れてしまい、よく聴いていませんでした。凄い演奏だと、それでもハッとする瞬間があるものですが・・・。

第3楽章
ここにきてエンジンが掛かったのか、ホルンも大きくはミスらなかったですし、ハーディングらしい溌剌とした棒捌きが、曲想とマッチしてなかなかの演奏でした。

第4楽章
これも第3楽章の勢いが続いていて、それなりに楽しめるものでした。これなら、このコンサートに足を運んだ意味があるというものです。

ハーディングには、これからも注目していこうと思っています。次回のコンサートは、4月のカンブルラン・・・ベートーヴェン、ベルリオーズ共に期待が高まります。♪

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シモノフの「火の鳥」


IGOR STRAVINSKY

1.LE SACRE DU PRITEMPS (THE RITE OF SPRING)

2.THE FIREBIRD - BALLET SUITE (1945)

The Royal Philharmonic Orchestra
Yuri Simonov (Conductor)

SACD:HYBRID・ステレオ・録音:1996年

Centurion Music Ltd 222880-203


チャイコ1812年の爆演を聴いた後、さて春祭はどうなのかと興味津々でした。

結論から言うと、個人的には大人しい演奏かと思いました。ゲルギエフの春祭の衝撃は記憶に新しく、これとはまた違ったアプローチで椅子から転げ落ちる様な演奏を期待したのですが、シモノフの演奏は寧ろ弱音に重きを置いたとでも言いましょうか、少々、物足りない想いが致します。

意外にも素晴らしいのが、「火の鳥」です。英国のオケ、ロイヤル・フィルから驚きの響きを引き出しています。ロシア物のストラヴィンスキーなのに、フランス物の様な描写が聴かれるのです。こんなことはこの曲で初めてのことです。色彩的で美しい・・・この色香は、ストラヴィンスキーの新たな一面を感じさせる驚くべきものです。

2009年からロイヤル・フィルはシャルル・デュトワを芸術監督兼首席指揮者に迎えますが、その辺りの背景がこの響きにあるのでしょうか?デュトワは1966年にロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とロンドンでデビューを飾り、それ以来、長く非常に良い関係をこのオーケストラと築いてきた(本人の弁)ので、その影響があっても不思議ではありませんが・・・。

いずれにしても、この「火の鳥」、素晴らしい演奏だと思います。

チャイコの1812年同様、SACD:HYBRIDで音質も良く、廉価盤(因みにタワレコで752円)なので、これはお買い得・お薦めです。♪

シモノフのチャイコ1812年


Peter I.Tchaikovsky

1.Romeo and Juliet, Fantasy Overture
2.Capriccio Italien, op.45

Eugene Onegin
3.Waltz(2.Act)
4.Polonaise(3.Act)

5.1812 Overture, op49

The Royal Philharmonic Orchestra
Yuri Simonov (conductor)

SACD:HYBRID・ステレオ・録音:1994年1月、C.T.Sスタジオ、ロンドン


ユーリ・シモノフ、1966年に全ソ連指揮者コンクールで優勝し、1968年には、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団でムラヴィンスキーの助手を務めています。となれば・・・その実力の程は、推し量ることが出来ると言うものです。

この1812年の演奏、一部の音楽愛好家の中では大爆演として有名なものです。いやぁ、ホントに狂喜乱舞の世界で、フランス軍に勝利したロシア軍の歓喜の叫びが怒涛の如く迫ってきます。コーダの花火に至っては、思わず笑っちゃうくらいの演出大サービス!

音質も良く、価格も安い(ネットのタワレコで何と752円)お買い得SACD:HYBRIDです。

これはお薦めです!

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