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トリフォノフのショパン


 
ダニール・トリフォノフ プレイズ フレデリック・ショパン
DANIIL TRIFONOV PLAYS FREDERIC CHOPIN
 
1. マズルカ風ロンド へ長調 作品5
   Rondo "a la Mazur" in F major, op.5
2. 華麗なる大円舞曲(ワルツ第1番) 変ホ長調 作品18
   Grande Valse Brillante in E flat major,op.18
3. 練習曲 第8番 ヘ長調 作品10の8
   Etude in F major,op.10 No.8
4. アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 作品22
   Andante Spianato et Grande Polonaise Brillante,op.22
5. マズルカ 第33番 ロ長調 作品56の1
   Mazurka No.33 in B major,op.56 No.1
6. マズルカ 第34番 ハ長調 作品56の2
   Mazurka No.34 in C major, op.56 No.2
7. マズルカ 第35番 ハ短調 作品56の3
   Mazurka No.35 in C minor, op.56 No.3
8. ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58 第1楽章:Allegro maestoso
   Piano Sonata No.3 in B minor,op.58 1st mov. Allegro maestoso
9. ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58 第2楽章:Scherzo:Molto vivace
   Piano Sonata No.3 in B minor,op.58 2nd mov. Scherzo:Molto vivace
10. ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58 第3楽章:Largo
   Piano Sonata No.3 in B minor,op.58 3rd mov. Largo
11. ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58 第4楽章:Finale:Presto non tanto
   Piano Sonata No.3 in B minor,op.58 4th mov. Finale:Presto non tanto
 
Recorded 5/2010 (1-4), 11/2010 (5-11), Venezia, Teatro la Fenice, Live
DECCA UCCD-1306
 
 
先日、FM放送を何気に聞いていたら、誰かのショパン・ソナタ第3番 第1楽章の中間部が聞こえてきました。その瞬間、カペルの演奏を髣髴とする間合いのとり方に思わず惹き込まれてしまいました。一体、誰の演奏だろう?アナウンスに拠れば、トリフォノフとのこと。チャイコフスキー・コンクールで、何とショパンのコンチェルトを弾いて優勝した前代未聞のピアニストだそうです。
 
早速、CDを入手してみました。1991年、ロシアのニジニ・ノヴゴロド生まれ。現在でも、弱冠21歳の若者です。2010年のショパン・コンクールでは3位、マズルカ賞も取っています。私は恥ずかしながら、全く知りませんでした。
 
さてソナタ第3番ですが、これは本当に素晴らしい演奏です。個人的には、カペル、ウーセに加えて大のお気に入りの1つになりました。
 
第1楽章
始まって時を待たず、「嗚呼、美しい!」と思わず言葉が洩れてしまいます。抑制と解放の妙、ここぞという処では渾身の音楽が鳴り響きます。中間部では、休符の意味を殊更深く感じさせます。ショパンがこの曲に封じ込めた想いを何より強く感得させるのです。叩き過ぎることがなく節度を保っているので、音楽に格調の高さがあります。
 
第2楽章
実に巧いです。真にかくあるべしといったお手本の様な演奏ですが、新鮮さに満ち溢れているところが非凡です。
 
第3楽章
落ち着いた足取りでじっくり聴かせますが、決して重たくなりません。自然な中に聴き込ませる豊かな音楽性があります。
 
第4楽章
抑制と解放というパターンに分かっていても嵌ります。しかし、この大曲をこの若さでここまで弾いてしまう実力には脱帽する他ありません。各楽章ともに音楽をよく捉えていて、破綻が見られません。それより何より、音楽そのものの美しさが印象的なのです。
 
マズルカも見事な演奏です。ステファンスカのマズルカにも驚きましたが、トリフォノフのマズルカも大したものです。
 
トリフォノフ、これからも目が離せません!!!
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