FC2ブログ

ヘルビッヒのブルックナー8番



ヘルビッヒのブルックナー5番があまりに素晴らしかったので、次々にCDを購入しております。
この8番は、ヘルビッヒの80歳記念演奏会のライブ録音です。ハース版による演奏ですが、ヘルビッヒが自らの考えでプラスαをしていると思われる部分があります。

ヘルビッヒのこの演奏、隅々にまで感情移入が施され、聴き手を法悦の世界へ誘います。
その旋律の歌わせ方、休符・間の取り方、そしてデュナーミクの妙・・・将に陶然たる響き。

テンポもデュナーミクもかなり自在に動かしていますが、宇野功芳氏曰くのブルックナーを演奏する上での禁忌事項~力ずくのテンポやデュナーミクの激変~には陥っていません。この決然たる響きは、何よりヘルビッヒが曲想を絶妙に捉えているからに他なりません。

この曲で個人的に一番好きな部分~第4楽章中間部、金管群の高らかな行進の後、第1主題が木管で奏され、一息ついて弦が過去を慈しむ様に歌われる285小節※からの部分には本当に心を奪われました。この部分は、クナッパーツブッシュがウィーン・フィルを振った盤が最高と思っておりましたが、それを凌駕する程の見事な表現には、驚嘆すると同時に深い感銘を受けました。
※因みにノヴァーク版では265小節

愛に満ちた広大なる響きの余韻は、透明な天空の世界へと飛翔していく。

ヘルビッヒのブルックナー。


スポンサーサイト



プロフィール

Kapell

Author:Kapell
音楽は心のオアシス
オーディオは音楽の為に

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ