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バッハ・平均律クラヴィーア曲集第1巻


バッハ・平均律クラヴィーア曲集第1巻

ミエチスラフ・ホルショフスキ(ピアノ)

ARTEMIS COCO83841→2
CD・録音1979~1980年、ニューヨーク、ヴァンガード23丁目スタジオ



ミエチスラフ・ホルショフスキ
1892年6月23日~1993年5月22日 ポーランド生まれ
ショパン直系の弟子筋に当たりながら独奏者としては殆ど知られず、カザルスやシゲティとの合わせものを永年手掛けてきた自他共に認める地味なピアニスト。

そのホルショフスキが脚光を浴びたのは、90歳を超えてからのことでした。
この録音はその数年前のものです。

この演奏、一聴して殊更の集中度の高さを実感させる様なものではありません。しかし、聴けば聴くほどに演奏の深みに惹きづり込まれるのです。

ご高齢なので技術的な衰えがないことはないですが、そんなことはこの音楽を聴けば関係ないことがわかります。年輪を経た心温まるそして垣間見える精妙なる響きに他に得難いものを感じます。

エドゥイン・フィッシャーの平均律も特に技巧精度の高いものではありませんが、バッハの世界に分け入って行く求心的な眼光の鋭さが感じられる名演でした。

ホルショフスキの平均律は、彼がこの曲と一体化した様な聴くほどに味の出る名演だと思います。そこはかとない自然体の佇まいの中に、造形の強かさと誤魔化しのない明確な語り口を持っているのです。

たった一つのフレーズに「悲痛と安息」を同時に封じ込めるとは!
全ての音が必然であることを知らしめるのです。

裏方仕事の多かったホルショフスキですが、底光りする様なその音楽は真に感動的です。

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コメント

No title

こんにちは。ホルショフスキのバッハ、起伏が緩くて穏やかですが、奥深いものがあり、聴いていて心地よく、心が洗われるような美しさや敬虔さを感じます。
一聴しただけでは地味にも思えるでしょうが、聴けば聴くほどその味わい深さがじわ~と身体のなかに浸透くるようですね。あまり知られていないのが惜しい演奏です。
ホルショフスキは他にもいくつかCDを集めましたが、私にはバッハの曲が一番ぴったりときました。ベートーヴェンの初期のソナタも良いですね。最近、後期ソナタの録音をみつけたので、それも聴こうと思っています。

No title

Yoshimiさん、仰る通りこの神々しいまでの美しさは、本当に滅多に聴けるものではありません。ホルショフスキは、私が最も敬愛するピアニストの一人です。
モーツァルトやお家芸のショパンも実に見事な演奏で敬服させられます♪
ベートーヴェンの後期ソナタも録音があるのですか~期待出来ますね。宜しければ、感想をお聞かせ下さい。

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