FC2ブログ

ブルックナー・交響曲第7番


ブルックナー・交響曲第7番ホ長調 ノヴァーク版
ワーグナー・「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲※

サー・レジナルド・グッドオール指揮
BBC交響楽団
イギリス国立歌劇場管弦楽団※

BBCMusic BBCL4147-2
CD・ステレオ・録音:1971年11月3日、ロイヤルフェスティバルホール、ロンドン



第1楽章、奇を衒わず、心を籠め抜いていながら重たくならないのはいつもながら偉とすべしです。そして、この雄大な響き・・・華美に奔らず、肝に堪えるグッドオール節。

第2楽章、この孤独や悲痛・・・隅々まで血の通った演奏で、織り成すハーモニーの変化・受け渡しそのものに意味があり、クライマックスでは分厚い響きに圧倒されます。思い切って鳴らされる金管、その雄々しさは時にワーグナーのそれを想起させます。

第3楽章、凄まじいエネルギーを噴出させるスケルツォ。しかし、響きは深く決して粗くなることがありません。ここまでの想いをこの楽章に封じ込める力量には舌を巻きます。

第4楽章、弦のちょっとした表現にも味わいがあり魅了されます。上辺のメロディラインだけでなく、内声部にも鋭敏でハーモニーの充実には目を見張るものがあります。クライマックスは、正にブルックナーを聴く喜び極まれりです。

グッドオールは1934年当時、フルトヴェングラー/ベルリン・フィルのブルックナー・交響曲第7番を聴いて甚く感銘を受けています。
「フルトヴェングラーがベルリン・フィルとブルックナーの交響曲第7番を演奏したときのシンバルの響きを、私は忘れない。まるで、星のシャワーのようだった」

ここに聴かれるグッドオールのブル7は、フルトヴェングラー的な要素は殆ど感じられません。寧ろ、クナッパーツブッシュやクレンペラーの影響の方が大きい演奏と感じます。フルトヴェングラーのブルックナーはどこか喪失感に苛まれた様なイメージがあり、暗く重いところがあります。

宇野功芳氏も言われている通り、ブルックナーの演奏には苦しみや悲しみを振り払っていく強さがどうしても必要だと思います。であればこそ、聴く者に深い感動を呼び起こすことが出来るのです。


このCDは、後期3つの交響曲の録音中、最も鮮明な音です。無論、時代が時代ですから多少のノイズはありますが、ダイナミックな金管も聴くことが出来ます。

カップリングのマイスタージンガーもグッドオールの十八番です。


やはり、ブルックナー好きならグッドオールの7番、8番、9番全部聴くしかないと思います(^^♪!

個人的には9番の演奏が一番好きですね。


信じた道を只管突き進むグッドオールの真骨頂。

スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL

プロフィール

Kapell

Author:Kapell
音楽は心のオアシス
オーディオは音楽の為に

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ