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ブルックナー:交響曲第5番


ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調

オイゲン・ヨッフム指揮/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

TAHRA TAH247
CD・ステレオ・録音年月日:1986年12月3日・4日、アムステルダム、ライブ



1986年9月17日、昭和女子大 人見記念講堂での同コンビによるブルックナー・交響曲第7番は、真に円熟の極みを聴かせてくれました。本当に素晴らしいブルックナーでしたね。

http://blogs.yahoo.co.jp/william_kapell/3750184.html

そして、このCDは・・・その数ヵ月後に本拠地のアムステルダムで行なわれた演奏会のライブ録音です。7番が素晴らしかっただけに、期待はいやが上にも高まります。ヨッフム84歳の時の演奏で、この3ヵ月後に、彼はミュンヘンの自宅で亡くなってしまうのです。

見事にその期待に応えてくれる超名演です!♪

第1楽章 冒頭からチェリビダッケ張りの遅いテンポで始まりますが、その表情の崇高さにはひれ伏したくなる想いです。ここはこの様に演奏すべきだったのかと思わしめる、読みの深さと老練なオケ・コントロール。主部に入ると快速モードになったり、テンポ設定だけでも一筋縄ではいかない変幻自在な味わいを醸し出します。

第2楽章 ゆったりとした時と空間の移ろいに聴き手の心を溶かし込んでいく、深い慈愛に満たされた別世界が出現します。遠い過去を懐かしむ様な、セピア色の優美。コンセルトヘボウの音色の魅惑も極まれりですね。

第3楽章 バランス良く、切れ味良く、あるべき響きを体現する自然体の凄み。ちょっとしたフレーズも吟味されていて、何気に彫りが深い・・・大家の余裕綽々。

第4楽章 圧倒的なクライマックスを築くその技量には、本当に敬服させられます。コーダの金管の主題・全強奏リタルタンド!この部分をリタルタンドした指揮者は、私の知る範囲では他にシューリヒトしかいません。やはり、ここは曲想から考えてリタルタンドが正解です!その高揚感と言ったら・・・言葉を失います。居ても立ってもいられない、本当にどうにかなってしまいそうです。

この5番、個人的にはその芸格の高さからして、シューリヒト/ウィーンフィル、ヴァント/ベルリンフィル、チェリビダッケ/ミュンヘンフィルと並ぶ超名演だと思います。今、ベスト2はこのヨッフム盤とシューリヒト盤です。♪


これには降参~お薦め◎です。

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コメント

No title

今日は、間違いを発見したので、再投稿しました!!

このヨッフム盤は本当の意味でのブルックナーの演奏の醍醐味を聞かせてく名演奏でしたね!私のベスト2はこの演奏と、クレンペラー&ウィーンフィルの演奏になります。チェリビダッケ&ミュンヘン・フィルそしてヴァント&ミュンヘン・フィルの演奏もまた良かったですね。

No title

私もコメントし直します。(^^

マスクさん、やはりお聴きでしたか!♪
クレンペラー&ウィーンフィルは未聴でしたので、早速、ネットで注文致しました。クレンペラーが初めてウィーンフィルを振ったのも、この曲だそうですね。クレンペラーの鋼鉄の様な意志の力・壮大な構築感は、真にこの曲に相応しいものと思われます・・・これは極めて期待大です!
ヴァントはミュンヘンフィルの方ですね・・・なるほど、そうお考えの理由もよく分かります。個人的には、RCAのベルリンフィル盤の方が好みです。8番もベルリンフィルとの録音があり、素晴らしい演奏ですよ。
http://blogs.yahoo.co.jp/william_kapell/1269891.html

No title

RCAとのベルリン・フィルの演奏は両方とも聴いていますが、個人的にはミュンヘン・フィルとの演奏の方を好んでいます。ベルリン・フィルとの録音の時のヴァントは健康状態が大変に悪かったようで、演奏にもそれが反映されているところがあるようです。

ヨッヘムの7番も名演奏ですが彼の残した演奏ではやはり最後の演奏、ミュンヘン・フィルとの9番が圧倒的な名演奏でした。

ヴァント&ミュンヘン・フィルの演奏では8番の方に一層愛着を感じます。5番の演奏はややもの足りなささを感じてしまうのは事実だと思いますが、8番に関して何度も聴きなおし、名盤であるとの結論に達しました。CDのブルックナーの8番の演奏で感動したのはこの演奏とケンペ&チューリッヒ・トーンハレとの8番ですね。
参考までに昨年私が8番について書いたブログのURLを載せておきますね。ブルックナーについては他に5番、6番のブログもありますので、宜しければ訪問してきて下さいね。

http://blogs.yahoo.co.jp/maskball2002/3905288.html

No title

ベルリンフィル盤は、ヴァント自身の体調の悪さはあるのかもしれませんが、指揮者のオーラがこのオケを異例なほど一生懸命演奏させていて、内面が厳しく引き締まっている点が好みなんです。

ケンペの8番、アナログレコードで持っています。これも真心の籠もった誠実・堅実な演奏で見事ですね。貴ブログの記事を拝見しました・・・仰る通りだと思います。

尚、上記でコメント致しましたヴァント&ベルリンフィルの8番はRCAから出ているものではなく、Sardana sacd-100/1の演奏についてのものです。

9番は、ヴァント&ミュンヘンフィル(Sardana sacd-105/6)も素晴らしいですね。♪
http://blogs.yahoo.co.jp/william_kapell/665902.html

No title

ヴァント&ベルリンフィルの9番は聴いております。これも良い演奏でしたが、ヨッヘム・ミュンヘン・フィルの壮絶な9番をお聞きになっていないのでしたら、御一聴をお薦めいたします。そこはかとない「死」の香りまでもが伝わってくる見事な演奏でしたよ。

RCA盤のヴァントの演奏に関しては残念ながら深い感動を得るまでには到りませんでした。、Sardana sacd-100/1は未聴です。

ブルックナーの9番に関してはカイルベルト&バンベルクの演奏も見事でした。彼には6番のベルリン・フィルとの名演奏もありますね。
8番の変わったところではカラヤン&プロイセンの演奏もまた後年のカラヤンの演奏とは別人のような味わいのある良い演奏でしたね。

最後にブルックナーの5番についてのブログのURLを載せておきます
ので、宜しければまた訪問してきて下さいね!

http://blogs.yahoo.co.jp/maskball2002/5958493.html


それではこのあたりで。またお邪魔させて頂きますね!!

No title

マスクさん、コメント有難うございます!

ヨッフム&ミュンヘンフィルの9番、MEMORIES EXCELLENCE盤(ME1057/60)で聴いております。♪本当に凄い演奏ですね!
http://blogs.yahoo.co.jp/william_kapell/14412319.html
ただ、マスクさんがお持ちのWEITBLICK盤の録音は1983年7月20日/ヘルクレスザールとありますが、MEMORIES EXCELLENCE盤の表記は1987年1月(何と亡くなる数ヶ月前)となっています。HMVのコメントから推測するに、同じ演奏(録音)と思われます。

う~ん、9番、個人的な好みでは、やはり上記のヴァント&ミュンヘンフィル(Sardana sacd-105/6)の方になります。恐ろしく透明で途轍もない演奏です!

No title

こんにちは。
ブルックナーは私にとって1番縁遠い存在だと思っていますが、
最近東京の友人に勧められスクロヴァチェフスキの盤を購入しました。
これからジックリとブルックナーの世界に入っていきたいと思います。
ブルックナー自体を理解したら、これらの盤も購入してみたいと思います。

No title

jbls9500さん、ブルックナーフリークのお仲間が増えて何よりです!
スクロヴァチェフスキ=ミスターSのブルックナーは、買いそびれた2番以外は持っています。個人的には、8番と3番の演奏が特に印象的でした。一言で言うと、晴朗さに味があるブルックナーかと思います。♪

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