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ツェンダーのベートーヴェン(その1)


ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調作品21
ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61※

ハンス・ツェンダー指揮
ザールブリュッケン放送交響楽団
ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン)

CD・ステレオ・録音:1982年6月30日~7月2日、グローサーゼンデザール
             ※1982年10月16~17日、コングレスハレ ザールブリュッケン、ドイツ
CPO 999 474-2



DokuOhさんのお薦めで探していたCD、やっと中古盤で海外から取り寄せました。

ハンス・ツェンダー、素晴らしい指揮者ですね。現代のシューリヒトというのも頷けます。

ベートーヴェンの第1、真に辛口で引き締まった名演。根底に勢いがあり、揺ぎ無い力が持続しています。この弱音・強音を問わずオケ全開の充実した響きは、この指揮者の非凡な統率力を物語るものです。実に「勇将の許に弱卒なし」の世界。

第1はシューリヒト/フランス国立の名演があり、どちらが良いかという話題になるのでしょうが、これは止めておきましょう。シューリヒトの演奏も彫が深く叡智の光に満ちていて、決して力瘤を入れないのですが、極めて充実した響きに深く感銘を受けます。仙人と言うか、高僧が指揮しているイメージ。妙な言い方ですが、まるでこれはベートーヴェンの10番目の交響曲ではないかと思ってしまう程です。

ツェンダーに話題を戻しまして、第6「田園」がこれまた途轍もない名演。田園風景を描こうとするばかりに妙に偏って雰囲気ばかりの演奏とは全く趣を異にし、余分なものを削ぎ落として只管純化・結晶化させた透明な音楽が響きます。しかし、何と美しいのでしょうか!そして、そこには非常に厳しい精神が宿っていることをも知らしめるのです。

ヴァイオリン協奏曲、シェリングの美音も聴きものです。ツェンダーの堂に入ったサポートも素晴らしく、本物のベートーヴェンを聴いた充実感に浸れます。

DokuOhさん、この場を借りて御礼申し上げます。

このCD、本当にお薦めです。(^^♪

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コメント

No title

こんばんは。
御紹介いただきありがとうございます。特にこの6番に共感していただいたのが嬉しいです。6番はテンポがゆっくりしていなければならないというステレオタイプがありがちですが、この6番を聴けばそれが吹き飛ぶと思います。
ちなみにモーツァルトの32番、「リンツ」も私のベストの凄い名演です。「ジュピター」は名盤が多いので旗色が悪いですが、素晴らしい演奏です。こちらも機会がありましたら是非ともお聴きになってください。

No title

よさそうなので探しまくりましたが、本当にないですね~いやいや罪な(爆)ご紹介ですね~

No title

ベートーヴェンのNo1とNo6のカップリングCDですね。どちらも指揮者の個性が発揮しやすい曲ですが、この指揮者初めて聞く名前です。是非、聴いてみたいですね。
しかもVn協のVnがシェリングとは・・・!
このCD日本では売っていませんか?

No title

dokuohさん、ツェンダーは真の実力派ですね。音楽の密度・次元が違うものを感じます。
モーツァルトも良いのですね!これも探してみます。

No title

jbls9500さん、すみません。
私も探すのに苦労したのです。貴コメントを拝見して、海外のアマゾンも見てみたのですが、なかなか見当たらないですね。中古CD店等が狙い目かもしれません。

No title

JUNOZAさん、日本でも売っていたのですが、新品ではネットでも見掛けなくなりました。やはり、中古CD店等で探すのが早道かと思います。ツェンダー、本当に半端じゃありませんよ!♪

No title

中古CD店を捜すしかありませんか!そんな話を聞くと尚更聴いてみたくなりますね(笑)

No title

これは貴重盤のようですね!
シェリングのVn協はイッセルシュテットの指揮しか聴いたことがありませんが、こちらも聴いてみたいです♪

No title

JUNOZAさん、貴ブログのゲストブックにコメントを残しました。
宜しければ、覗いてみて下さい。(^^♪

このCD、苦労して探すだけのことはありますよ!

No title

あまでおさん、別途、シュマ2とブラ4も記事にしておりますが、これまた凄過ぎの名演です。

ツェンダーを今まで聴いていなかったことが悔やまれます。m(__)m

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