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The Art of Youra Guller


The Art of Youra Guller 1895 - 1980

BACH/LIST
1.Fantasia and Fugue in G minor
2.Prelude and Fugue in A minor

ALBENIZ
3.Sonata in D

COUPERIN
4.La Fleurie ou la Tendre Nanette

RAMEAU
5.Le Rappel des Oiseaux

DAQUIN
6.Les Tourbillons

BALBASTRE
7.Romance in C

CHOPIN
8.Etude in F minor
9.Ballade No.4

GRANADOS
10.'Andaluza' from Danzas Espanoles
11.'Oriental' from Danzas Espanoles

CD・ステレオ・録音:1975年


Youra Guller ~ ユーラ・ギュラーというピアニスト、もう10年くらい前だったか、とあるCD店で見掛けて・・・「知らないピアニストだけど、何か凄そうな気配」を感じ、手にとってみるとバッハの”プレリュードとフーガイ短調BWV543”(リスト編)を弾いているではないですか!これは運命の出会いとばかりに、レジに向ったのでした。

BWV543は、私にとって殊更想い入れのある曲で、かのアルベルト・シュバイツァーがオルガンを弾いたレコードを今も大切に持っています。実に深い祈りが籠められた・・・キリスト教の悟り・愛の境地とは、このことなのかと思わせる神々しい演奏。因みに私はクリスチャンではないので、厭くまで想像の世界ですが~。

さて、このCDはギュラー80歳の時の録音。若い頃は映画界からのお誘いも多かったという美貌の持ち主で、確かにこのジャケットの写真が正に女優張りですよね。

何しろ澄んだ深い音楽を奏でるピアニスト。純度の高い美しい音色が、音楽の深い淵を覗かせるのです。これは本物です!クララ・ハスキルにタッチが似たところがあって、モーツァルトも聴いてみたくなります。

バッハ・・・漆黒の背景に清澄な響きが染み渡ります。ショパンのエチュード・・・その楽曲を捉える鋭敏な感性は、どこかホロヴィッツを彷彿とするものがあります。更にバラード・・・技術的な衰えはありますが、やはりここでも深く澄んだ響きが印象的です。

どれも音楽の内奥に迫っていく何か・・・ハッとさせられる求心的な演奏なのです。

ギュラーは、優秀で14歳でパリ音楽院をアリーヌ・ヴァン・バレンツェンと第1位を分かち合って卒業したそうです。その時の第2位がクララ・ハスキルとのこと。

モーリス・ラヴェル、フェルッチョ・ブゾーニ、パブロ・カザルス、アルベルト・アインシュタイン等から、その演奏は絶賛されました。

しかし、録音は非常に少なく、私の知る限りでは他にベートーヴェンのソナタ第31番・第32番(ERATO 4509-98527-2 廃盤でしたが、再発された模様。マルタ・アルゲリッチが必死に説得して実現した録音とのこと。)、ショパンのマズルカ・ノクターン選集(Dante HPC021)があるくらいです。
いずれも素晴らしい演奏で、ピアノを好んで聴く方に~演奏する方も含めて、お薦め◎です。今日、偶々ショパンのピアノ協奏曲第2番のCDをPianist.ccさんのブログで発見して、早速、注文したところです。♪

このCD、ギュラーのピアノを生かすべく慎重に丁寧に録られた様で、とても透明感のある良い音質です。

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コメント

No title

ギュラーは本当に凄いピアニストですね。ベートーヴェンの31,32番はとんでもない高みに達した演奏で、これ以上の演奏は考えられません。しかもしれがこんな美人な女性が弾いているのだからさらに驚きです。

No title

DokuOhさん、確かに仰る通りですね。
何故こんなに録音が少ないのか、本当に不思議になります。かなり不遇な人生を歩んだ人の様ですが・・・その美貌故だったのでしょうか?

No title

おおっ!これは小生が永年愛聴しているビクターから発売のLP
「ヨウラ・ギュラーの芸術」(VIC-2194)そのものじゃないですか!
でも収録曲が微妙に違っているので、こちらも入手せねば、です。
(LPにはショパンのバラード、グラナドスがなく、代わりに
スカルラッティのソナタ3曲が入っている)
解説によればユダヤ系で全盛期が第二次大戦と重なり、また闘病
のため「伝説のピアニスト」となってしまった、とありました。
2009年は、ヴァイオリニストに比して発掘が遅れていた女流
ピアニスト「ルネッサーンス!」の年になる・・・かな?

No title

damaterraさん、「ユーラ」「ヨウラ」はユダヤ人の名前ですね。
戦争・迫害と更に闘病が重なっては、録音すら残せない状況だったでしょう。しかし、残念です・・・こんなに素晴らしい演奏家が埋もれているとは。
2009年を「伝説の女流ピアニスト・ルネッサンス」の年にしましょう!♪

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