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ブルックナー:交響曲第9番ニ短調・2007年校訂フィナーレ付


ブルックナー:交響曲第9番ニ短調(1894年原典版/2000年グンナー・コールス校訂)
※サマーレ、フィリップス、マッツーカ&コールス校訂(1983-2007年)によるフィナーレ付

マルクス・ボッシュ指揮
アーヘン交響楽団

1.Gemaessigt, misterioso 19'56
2.Scherzo. Bewegt, lebhaft - Trio, Schnell 10'46
3.Adagio. Langsam, feierlich 18'49
4.Finale [Misterioso, nicht schnell] 20'19

SACD Hybrid(CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND)・ステレオ・録音:2007年、アーヘン、聖ニコラウス教会、ライヴ

Coviello CLASSICS COV30711


超快速モードのブル9。

兎に角、上記記載の通りテンポが非常に速いのですが、何よりボッシュの音楽性が光る演奏なのです。特に第1楽章は、シューリヒト(25'30)より5分以上速いテンポで駆け抜けています。

ダイナミクスの妙、響きの充実は大変なもので、木管の美しい歌にも心を奪われます。

第1楽章の第2主題は流石にもっとじっくりと運んで欲しいと思いますが、想い入れを敢えて抑えているところもこの演奏の特徴で大きな不満にはなりません。

響きに垣間見える光・・・その光がブルックナーの本質を照らし出している様です。

見事なブルックナーがここにあります。

第4楽章フィナーレは、宇宙の闇と光が交錯するかの如き途轍もなく広大な世界が現出します。しかし、ブルックナーがこの楽章を完成出来なかったのは痛恨の極みです。ボッシュの演奏を聴いて、ブルックナーの果たせなかった想いを慮ってみましょう。

この第4楽章、キャラガン版及びスケッチの録音でヨアフ・タルミ盤を持っていますが、版が違うとはいえ、演奏はボッシュの方が遥かに感動的です。音楽学者ジュゼッペ・マッツーカ&ニコラ・サマーレによる補筆フィナーレの録音ではインバル盤がありますので、これも聴いてみたいと思っております。

同曲(当然ながらフィナーレなし)にはシューリヒト/ウィーン・フィル、ヴァント/ミュンヘン・フィルの超名演があり、それらと同列に語ることは出来ませんが、このボッシュの演奏は、今後、大いに期待出来るものだと思います。♪

このCDも、DokuOhさんからのご紹介で入手した物です。
この場を借りて、DokuOhさんに御礼申し上げます。

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コメント

No title

第9番の4楽章は未完の楽章ですが、このマルクス・ボッシュ指揮盤ではそれが聴けるのですね。長年、演奏には至らずにいた楽章だけに大変興味は湧きます。
私はアーノンクールのブルックナーNo9でこの第4楽章を聴いたことがありますが、いま一つ完成されたものでなく聴くに耐えられないようなものでした。
今回紹介のこの演奏、是非じっくり聞いてアーノンクール盤と比較してみましょう。

No title

JUNOZAさん、このボッシュ盤、第4楽章の演奏としては世評が高い様です。第4楽章の曲自体、最晩年のブルックナーがこんな筆致を見せるか疑わしいところも散見されますが、演奏としてはまともに聴けると思います。勿論、第1~3楽章も買って損はないのでお試し下さい。♪

No title

こんばんは。亀レスです。

毎度毎度御紹介いただきありがとうございます。このボッシュの演奏を聴いてしまうとやはり完成した途方も無い4楽章を聴きたかったと思ってしまいますね。ボッシュは本当に今後が楽しみな指揮者です。

No title

DokuOhさん、ボッシュの9番の演奏は、ブルックナー本人の無き完成版第4楽章が惜しまれてならなくなるもので・・・同時に、その演奏そのものが楽曲の完成を希求しているものと感じます。♪

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