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アルヴィド・ヤンソンスのブラームス


ブラームス:交響曲第4番ホ短調作品98

アルヴィド・ヤンソンス指揮
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団

CD・ステレオ・録音:1984年10月7日、場所・不詳、ライブ

Lucky Ball LB0006



アルヴィド・ヤンソンスの面目躍如たるブラ4!

しかし、探せばあるものですね。♪

第1楽章 第1主題、第1音からして、期待感を抱かせます。木管のアクセントは内面に厳しさを秘め、決して感傷には陥りません。打ち震える様なロマンの歌を認めつつ、音楽はいやが上にも深みへと分け入っていくのです。

ここでもアルヴィド・ヤンソンスならではの「彫刻を彫り進む」が如き、陰影の濃い表情が全編を流れます。単に味わい深いだけでは済まされない、真に見事なブラームス。迸る情念が輝く様なコーダも、実に素晴らしい!

第2楽章 響きはどこまでも重厚で、堂に入った表現に安心して身を任せられます。インテンポを基調としながらも、微妙なアゴーギクを施した各パートの絡み・受け渡しが驚くべき立体感を生み出しています。こんなことは、この曲で初めての体験です!

何しろ表情の多様さには、目を見張るものがあります。また、これ程に雄大な第2楽章も稀有でしょう。しかも無理したところが、どこにも見当たりません。

第3楽章 途轍もないエネルギーが放射されます。しかも統制された佇まいを一切崩さずに!
クナッパーツブッシュ/ケルン放送響よりオーソドックスなスタイルで、アルヴィド・ヤンソンスは怒涛の響きを成し遂げてしまったのです。

第4楽章 第1~第3楽章を聴いた後で、ここから何が始まるのか正直畏怖すら覚えつつ聴き始めました。

木管の孤独、ティンパニーの打ち込みが深く心に響きます。ライブなのでアンサンブルに少々乱れが生じる部分がありますが、この演奏の価値からしたら実に些細なことです。

どんなにパッションが高まっても、響きは決して粗くなりません。灼熱のコーダは完璧なテンポのコントロールで、オケに全力を傾けさせつつも余裕すら感じさせる風格。

弛緩することなく、バランスを保ちながら、ブラームスの真髄を聴かせてくれる名演。

まるでアルヴィド・ヤンソンスの為に書かれた曲であるかの様に、完成された世界が表出されます。

静かな部分でも、会場には殆ど咳一つ聞こえません。その緊迫感たるや、言語に絶するものがあります。演奏直後、聴衆は一瞬沈黙して、パラパラと疎らに拍手が起こり、徐々にその大きさを増していきました・・・聴衆を放心状態にまで至らしめた超弩級のブラ4!

恐るべきアルヴィド・ヤンソンス。

音質は時代並みですが、ノイズも少なく、充分、鑑賞に耐えるレベルと思います。
この演奏は驚異的~お薦め◎です。♪

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コメント

No title

クナのケルン盤との比較で、これは是非聴かなくてはと思いました。
アルヴィドはまだ未体験の指揮者の一人です。

というものの、LuckyBallは何枚か持ってますが、皆偶然発見したもの。地方ではそれこそお宝を見つけたようなものです(笑)

No title

恵さん、是非、お聴きになってみて下さい。♪
私もアルヴィドの洗礼を受けたのは、ごく最近のことです。
私は下記のサイトで入手しました。まだ在庫がある様です。
http://page18.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w26771146

No title

ヤフーのオークションは、稀少盤がけっこうありますよね。

私も先日、数年来探していたLPをついにヤフオクで発見しました♪

このブラ4も良さそうですね(^^)

No title

父ヤンソンスとSKDの組み合わせですか。これはヨダレが出そうな組み合わせです。SKDであればWEITBRICKから出そうな予感がしますね。以前第九をリリースしたときに今後も父ヤンソンスの演奏をリリースするとありましたし。

No title

Kakell様
今日は。ドレスデン・シュターツカペレが大好きな私ですが、この録音は知りませんでした。お教えいただき、ありがとうございます。この管弦楽団には、まったく独特の清々しい魅力がありますね。

No title

私もなかなかこういう楽曲に触れることは
ありませんが最近スケートでつかわれる曲をリリースした
ものがでてそれを聴いてしょっと・・・雰囲気を・・・(・-・*)ヌフフ♪

でも会場で生で聴くとまた全然違うんでしょうね・・・
私にはまだまだ道の世界ですが・・・☆

No title

あまでおさん、ヤフオクは要チェックですよ。
LPアナログ関係も、発掘が楽しみですね。

このブラ4、素晴らしい演奏です。オケも良いので期待して聴きましたが、期待を上廻る凄さに大感激しております。♪

No title

DokuOhさん、そうですよね~ヨダレが出そうなコンビです。
探してみると、こういう大発見があるので病み付きになります。♪

確かにプライベート盤みたいな中に埋もれていては実に勿体無いので、メジャー・デビューして欲しい演奏です。

No title

リラ1890さん、ドレスデン・シュターツカペレは歴史あるオケで、高潔な音を持っていますね。この演奏、是非、お聴きになってみて下さい。♪

No title

ayaさん、クラシックもスケート等のイメージを想い浮かべながら聴くと、思わず踊ってしまうかも!(^^

会場で生を聴くのも勿論良いですが、CD等をじっくり聴くのも良いものですよ。♪

No title

はい、買いました。
単身赴任で聞けないのが残念ですが、
帰省したら聞きますね。

でもシステムの調子がイマイチなので...

No title

jbls9500さん、いつも有難うございます。
ヘッドフォン等で聴ける環境があると良いですね。
ご帰省後、一日も早いシステム復活をお祈りします。

No title

自宅に帰ってテレビのレコーダーに入れてテレビのスピーカーで再生 いやいや素晴らしい!!!私の中ではカルロスクライバーの演奏と対極にある演奏ではないかと思います。 私が思っているブラームスの独特の重いイメージを見事に再生する ブラームスのブラームスらしい演奏ではないかと思います。システムが改善され細部にわたっても聴ければもっと評価できる部分があると思います。

本当に素晴らしい盤ですね~ 今年はあたりのCDがたくさん買えそうですね~

No title

正規でCD化して欲しいです。実は、クライバー盤と同じくらい聞いています。指揮者とオケが全くマッチングした素晴らしい演奏です。

No title

koasanokさん、仰る通り正規盤として発売して欲しいですね。
指揮者もオケもお互いの良さが生きています。
アルヴィド・ヤンソンスの演奏がもっと発掘されることを切に願います。

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