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モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調KV543


モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調KV543※1
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調作品64※2

エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

CD・ステレオ・録音:1975年6月7日※1、5月13日※2、東京文化会館、ライブ

MRAVINSKY in Japan Live Edition 5
キングインターナショナル ALT058



ムラヴィンスキーのモーツァルト39番と言えば、65年2月モスクワ音楽院大ホール実況録音盤(アナログLP)がありますが、このCDはその10年余り後の演奏になります。

硬く結晶化した響き、厳しく鋭い眼光を感じさせるのは、いつもながらのムラヴィンスキーですが、この演奏では時に耽美的なまでの表情を聴かせるのです。弦のしなやかな流れは、さながら天衣無縫の境地、ヴェーグの指揮するディヴェルティメントを彷彿とする世界が現れます。音楽が刻々と表情を変えていく様は、今までに聴いたことがない驚くべき深みを生み出します。決して力瘤は入れず、これだけの演奏を成し遂げてしまう技量には、本当に頭が下がります。オケ・コントロールの完璧・・・恰も自らピアノを爪弾くかの様な自在さ。

これに比べると、旧盤は見事ではありますが、「統制・軍楽調」といった一本調子なイメージがどこかにある気がします。やはり、10年の隔たりは大きいのでしょう。

惜しむらくは、このCDの録音があまり良くないことです。マイクが音源から遠く、音そのものが若干曇っていて、ノイズも年代の割りに多いのです。しかし、この演奏の素晴らしさからしたら、些細なことと感じます。

カップリングのチャイコフスキー5番も、良く歌う弦、ビシッと決まる金管はじめ、ムラヴィンスキー/レニングラードの面目躍如たる演奏です。録音は、こちらの方か鮮明になっています。

このCDが、廉価版で1枚1,050円。シベリウスの交響曲第7番も買いましたので、後日、感想をアップします。ライナーノートに拠れば、シューベルトの未完成も凄い演奏とのことなので速攻ゲットしなくてはなりません。(^^♪

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コメント

No title

はじめまして。
このシリーズの演奏を聴くと、ムラヴィンスキーの日本公演は
彼にとっても特別な機会だったと強く感じさせられます。それほど、のめりこみがすごい。
それだけに、正規録音がほしかった。
録音状態は曲によって違い、『未完成』『悲愴』などは比較的聴きやすい。楽員からの要請で、客席から収録したとのこと。その条件としては良く、貴重な遺産が残されました。
録音していた故・大野弘雄さんは、作業に必死で、これら名演に耳を集中することはきっとできなかったことでしょう。聴き手としては大いに感謝したいところです。

No title

yositakaさん、はじめまして。
仰る通り、この録音にはムラヴィンスキーの並々ならぬ意気込みが感じられます。きちんとした録音をしなかったのは痛恨です・・・しかし、録音として残されただけでも、有難いと思わなければいけないというのが本当のところでしょう。
『未完成』『悲愴』も、早速、ネットで注文してしまいました。やはり、客席からの録音だったのですね。時々、マイクに何かが当たった様な音が入っているので、隠し録りなのかな?と思っていました。故・大野弘雄さんには、心から感謝したく存じます。

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