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ホルショフスキ/ウィグモアホール・ライブ



ウィグモアホール・ライブ

ミエチスラフ・ホルショフスキ(ピアノ)

CD・ステレオ・録音:1991年6月4日、ウィグモアホール、ロンドン、ライブ

WIGMOREHALL LIVE WHLive0023



ミエチスラフ・ホルショフスキ
1892年6月23日~1993年5月22日 ポーランド生まれ

ショパン直系の弟子筋に当たりながら独奏者としては殆ど知られず、カザルスやシゲティとの合わせものを永年手掛けてきた自他共に認める地味なピアニスト。

そのホルショフスキが脚光を浴びたのは、90歳を超えてからのことでした。
この録音は、何と98歳の時のものです。格式の高いウィグモアホールでのコンサート。



モーツァルトのKV570が始まったその瞬間に、心は別世界へ連れ去られてしまいます。神々しいとは、こういう演奏を言うのでしょう。

まるで神の啓示に従うかの如く、ひとつひとつの音が、あるべき瞬間に、あるべき姿で、そこにあるという厳かなる驚嘆。

音そのものが美しい。自由奔放でありながら客観性も併せ持っています。

流石にご高齢なのでミスはあるものの、奏でられる音楽があまりにも素晴らしいのです!

モーツァルトの愉悦、ベートーヴェンの高潔、ショパンの優美、シューマンの憧憬・・・彼の描き出すどれもが私を惹きつけて止みません。

ダイナミックスのコントロールも瞠目すべきものがあります。まるでピアノでなくてフルオーケストラを聴くような錯覚に陥ってしまいます。

空間に立体的に鏤められる響き・・・楽器の介在を忘れさせる心象世界。

実に自然な息吹の中で、こうした奇跡が行なわれるのです。大袈裟であったり、これ見よがしなところがどこにも見当たりません。


それは、ただ「音楽の為にだけ」存在します。


ホルショフスキの音楽・・・至福の時。

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コメント

No title

私、ホルショフスキの名前すら知りませんでした。
こういう方の演奏を耳にすると、若い人の演奏が物足りなくなりますね。これも是非是非聴いてみたいです♪

No title

mamanさん、ホルショフスキの演奏・・・無欲の世界とでも申しましょうか。本当に心が洗われる想いです。
そう申し上げる間にも、目頭が熱くなって参ります。

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