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ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11




ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11

1.マルタ・アルゲリッチ、ピアノ
  グーセゴルツ・ノヴァーク指揮/シンフォニア・ヴァルソヴィア
  CD・ステレオ・録音:1992年4月12日、ポーランドラジオスタジオ、ライブ、ワルシャワ
  POLISH RADIO CD S1-002K

2.ヨゼフ・ホフマン、ピアノ
  指揮者・オーケストラ不詳、弾き振り?
  CD・モノラル・録音:1930年代
  DANTE HPC002

3.クリスチャン・ツィメルマン、ピアノ&指揮
  ポーランド祝祭管弦楽団
  CD・ステレオ・録音:1999年8月、ジョヴァンニ・アニェッリ公会堂、トリノ
  Deutsche Grammophon 459 684-2



ショパンのピアノ協奏曲第1番、ショパンの苦悩・憧憬・夢といったものが協奏曲の形で描かれ、独奏曲とは異なった魅力がありますね。ショパンは、あまりオケの作曲が得意ではなかったので、その部分は指揮者の技量が問われるところでしょう。

いくつか聴き比べをしてみました。駄耳なので、あまり当てにはなりませんが・・・。(^_^;)

1のアルゲリッチ盤は、ライブの緊張感に包まれ、中庸のテンポでアルゲリッチ節たっぷりな演奏です。オケの表情付けも、堂に入ったものです。アルゲリッチも思うが侭に弾き捲くっていますが、第2楽章でもそんなに叩くのは、どうかな・・・。とは言え、ライブだから、このくらいの勢いはOKでしょう!

第2楽章が無類の美しさなのが、2のホフマン盤です。えらい旧い録音ですが、鑑賞には充分耐えます。夜空に輝く星達を仰ぐ様に、夢のように美しい世界が広がるのです。これには嵌りますね。ブライロフスキー盤(LP、ユージン・オーマンディー指揮/フィラデルフィア管弦楽団、1961年録音)も第2楽章が素晴らしいですが、ホフマンには一歩譲るかもしれません。ギレリス盤(指揮者とオケはブライロフスキー盤と同一)は綺麗ですが、どこか重たく途中で飽きてしまいます。

3のツィメルマン盤は、第1楽章冒頭のオケからまるでクナッパーツブッシュ張りのタメがあり、ロマンティックな旋律の部分になると思い切ってテンポを落としたり、ポルタメントを掛けたりします。う~ん、これは個人的にはやり過ぎの感が・・・感動的と言えば感動的ですが、奇を衒った感じがしてしまいます。因みにこのCD、音質は良いです。

ホフマン盤は、SPの復刻のせいか何小節かすっ飛んでいる部分もあるのですが、一番のお気に入りです。儚き優美といった趣が堪りません。第1楽章、ピアノの入りで甘美な旋律が奏されて一呼吸置く部分の左手の5つの和音(第1主題が変奏される箇所の手前)が、深い祈りと静謐さを持って響くのは、この演奏だけです。抑制の美とでも申しましょうか、悲しみを抑えているから、一層、聴いていて心に迫るのです。モーツァルトみたいなショパンかも・・・。

あと、リパッティ盤がありますが、これは再度よく聴いてみてから記事にしますね。勿論、似非ステファニスカ盤ではない方です。(^^ゞ

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コメント

No title

私が大好きな曲です~~!!!
ツィメルマンの弾き振り、今のところこれが一番好きです。
ホフマンはまだ聞いたことがありません。これは是非聴いてみたいです!
これまで聴いた中で一番面白かったのは、サンソンフランソワです。
指揮者の言うことを聴きません(笑)

No title

mamanさん、失礼致しました。
ツィメルマンも、私如きが言うまでもなく素晴らしい演奏ですね。厭くまで個人的な嗜好なので、どうかご容赦下さい。m(__)m
フランソワ盤、一音一音を踏みしめていく様な個性的で味わい深い名演ですね!指揮者の言うことを聞かないということでは、ホロヴィッツと通じるものがあるかも・・・(笑)。フランソワでは英雄ポロネーズも痛快で、私のお気に入りです♪

No title

お邪魔します。私も大好きです。指揮者のいうことを聞かないってのは聞いていて楽しいです。拘りの’間’というものを感じます。ちょうど対照的なのがBuninの2001年ライブがあります。録音が新しいので入手したもののトラックダウンみたいにかみ合っていない。少しがっかりだった記憶が。ツィメルマンの動画を見たことがありませんが、曲調に合わせて顔の表情が思い切り変化しているような気がしていていますがどうなんでしょう?

No title

指揮者の言うことを聞かない超マイペースなピアニスト・・・指揮者のイライラが伝わってきて、面白いですよね。
ツィメルマンのLD(ブラームスPcon.1&2)を見ると、極端に顔の表情を変える人ではなかったですが・・・この演奏では、指揮者兼なのでかなり表情の変化がありそうなイメージですね。(^^

No title

1930年代ホフマンの協奏曲第1番が残っているのですね。
ツィメルマンのは色々やっていてびっくりしました。

No title

Rボーダーさん、ホフマンは時に素っ気ないくらいの弾き方をしますが、一方で止むに止まれぬロマンティシズムが溢れ出る瞬間があって、本当に心を奪われます♪
ツィメルマンは、本当に色々とやってますね。指揮者として独立しても、面白いかもしれません。その気があるかも・・・。(^^

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