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河村尚子ピアノ・リサイタル(その2)


河村尚子ピアノ・リサイタル

ハイドン:ソナタ第40番ト長調Hob.XVI:40
シューマン:クライスレリアーナ作品16
メンデルスゾーン:厳格なる変奏曲作品54
ショパン:華麗なる変奏曲作品12
ショパン:ワルツ第5番変イ長調作品42
ショパン:夜想曲第20番嬰ハ短調「遺作」
ショパン:ポロネーズ第7番「幻想ポロネーズ」作品61

《アンコール》
ドビュッシー:ハイドンへのオマージュ
シューマン:ロマンス作品28-2
モーツァルト:ソナタ第18番より第3楽章
ショパン:エチュード作品10-8

2009年9月28日、19:00開演、紀尾井ホール



河村さんのコンサート、行って参りました!

ハイドンは、多様なニュアンスを湛えた見事なものでした。美しく立体的(構築的)な響きがホールに溢れます。

シューマンのクライスレリアーナ、今回のコンサートで最も期待していた曲です。第1曲は、青春の嵐といった雰囲気で開始されました。夢見るような中間部との対比が鮮やかです。ただ、ミスタッチが結構多く、全体に粗さが目立ちます。う~ん、練習不足のイメージが拭えません。他の曲の演奏があまりにも素晴らしいので、これは本当に残念でした。

ショパンの夜想曲「遺作」、いつもながら極めて感動的な演奏です。河村さんが弾き出す直前、ホール全体が深く透明な静寂に包まれるのです。繊細なタッチが描き出だす心象世界・・・悲しみを抑えているので一層涙を誘います。

幻想ポロネーズは、大曲を大曲として見事に表現した立派な演奏。ショパンが何を表現したかったのか、何を言いたかったのか、河村さんが自らの音楽性と高度な技術で再現して、我々に聴かせてくれるのです。広大な世界と深い響き、ピアノ演奏でこんなことが可能なのですね。更めて感服させられます。

アンコールのモーツァルトは、素晴らしいの一語。流石、ハスキル・コンクールの優勝者です。大家ルービンシュタインの言葉~「モーツァルトの演奏は難しい。何故なら子供にでも弾けるからだ。」~を思い出し、感銘を新たに致しました。

アンコールも4曲と、サービス精神も相変わらず旺盛です。最後は河村さんが聴衆の拍手に微笑みながら、ピアノの蓋が勝手に閉まってしまったという様なジェスチャーをされて、茶目っ気のある一面も覗かせていました。

今回は、サイン会に並びませんでした。中間の休憩時、かなり高齢なお爺様が会場でCDを購入して「これにサインを貰えるんですね?」と係員に確認していました。孫の為?自分の為かも・・・何だか微笑ましい光景でした♪

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コメント

No title

素敵ですね。聴いてみたかったです。
しかもサインまでですか・・・。

うらやましい限りです

No title

素敵なコンサートだったようですね!
感動なさったようすが文面から伝わって来ます♪

アンコールのモーツァルト、聴いてみたかったです..。

No title

flattwinさん、今回、サインは貰っていませんよ。(^^ゞ
しかし、ハイレベルなコンサートでした♪

No title

あまでおさん、河村さんのモーツァルト、是非、生で聴いてみて下さい!
本当に素敵な夕べでした♪

No title

紀尾井ホールでのリサイタル、行かれたのですね!
演奏の様子がよく伝わってきました。
クライスレリアーナのような曲は子供の頃からレパートリーにしていることが多く、維持するのが楽だけれど演奏の度に向上することが求められるので逆に大変でもあり・・。大曲が控えているで集中力が行き渡らなかったのかもしれません。
アンコールを4曲も弾かれるなんて、河村さんにとっても気分ののった良いリサイタルだったのでしょうね♪

No title

mamanさん、いつもながらピアノにお詳しいのですね。
私としては、心酔するホロヴィッツのクライスレリアーナと違った河村さんの世界を聴きたかったというのが本音です。残念ながら、今回は無理がありました。
過日のコンサートも舟歌以外は素晴らしかったので、「1曲だけは?」のトラウマみたいなものがあるのかもしれません。しかし、コンサート全体としては、入魂の芸術に相応しいものでした!(^^

No title

昨日、河村さんの演奏をTVで観ました!
Kapellさんが褒められているのがよくわかりました。
全身からこの人だけの音が出ていますね。
凄いピアニストだと私も思いました。

No title

mamanさん、河村さんをご覧になったのですね。
一時の感情に流されない、立体的・構築的な音楽が印象的です。
>全身からこの人だけの音が出ていますね。
仰る通りです!(^^

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