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セシル・ウーセのショパン


ショパン:ピアノ・ソナタ第2番
      スケルツォ第1~4番
      ピアノ・ソナタ第3番
      バラード第1~4番

セシル・ウーセ、ピアノ

CD・ステレオ・録音:1987年、アビーロード・第1スタジオ、ロンドン、他


自宅近くのCD店でふと目に留まった1枚のCD、それがセシル・ウーセのショパンでした。
今まで聴いたことがないピアニストでしたが、2枚組で1,000円という廉価盤なので気楽にお試し買いです。

彼女は、14歳でパリ音楽院を首席で卒業という神童でした。
ただ、その後のコンクール受賞歴は…
ロン=ティボー国際コンクール入賞、エリザベート王妃国際音楽コンクール4位入賞、ボルツァーノ・ブゾーニ国際ピアノコンクール入賞、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール優勝といったところで、メジャー・コンクール総なめというほどのものではありませんでした。

ソナタ第3番を聴いてみます。

旋律美を殊更歌わせる弾き方ではなく、第一印象はやや地味なイメージ。

しかし、その技巧は素晴らしく、特に左手とペダル・ワークが絶妙です。

むむっ、これは!

技術をひけらかすのではなく、音楽表現の為の必然となっているところが非凡です。

気高き響き、高貴にして揺ぎ無い音楽美。強靭な意志が類希な高揚感を齎しています。聴けば聴くほどに良さが分かってくるタイプの演奏と思われます。

テンポをあまり動かさず、節度を保って音楽は進んで行きますが、ここぞという時の気迫や想い入れの集中度は、聴き手の心を揺さぶらずにはおきません。

神経質であったり、繊細ぶったりすることがなく、再現されたショパンの音楽の佇まいに格調の高さがあります。隙のない緻密さ・充実度が印象的です。

このショパン・ソナタ第3番は、本当に見事です♪

背骨の疾患で2006年から現役を退いたそうですが、大変、残念でなりません。他のCDも是非聴いてみたいです。

個人的には同曲中ウィリアム・カペルの演奏に次いで、高い境地にある演奏と思います。アルゲリッチのミュージカリティ溢れる一気呵成な演奏よりも、ずっと好みです。

リパッティの演奏は他の凡庸な演奏に比べたら素晴らしいですが、彼としてはやや古風な表現に終始し、微視的になり過ぎている様でどこか生気がない上、緊張感が持続しません。かなり体調が悪かったのかもしれません。

プレトニョフやレオンスカヤは、重た過ぎる気がします。聴いていて飽きてしまう~立派な反面、恣意的だったり、どこか鈍いイメージ・・・。ショパンコンクールのブーニンは派手にミスっていますが、そういう意味では潔い気がしますし、緊張感があって良いですね。

ブライロフスキーについては、別途、記事にしたいと思います♪

以上は、繰り返しますが厭くまでも個人的な感想ですので・・・ファンの方、悪しからず。m(__)m

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コメント

No title

背骨が故障してしまったというのは本当に可哀想ですね・・。
演奏家の故障や事故にはとても胸が痛みます。

Kapellさんはレコードやレコードプレーヤーもお持ちなのですよね?CDと使い分けられるポイントってありますか?

No title

mamanさん、本当に元気でいてくれたらと思う演奏家は多いですね。
故障や事故等の苦難に立ち向かっていく精神力が芸術に類稀な深みを与えることも事実ですが、それにしても神は時に無慈悲です。

アナログ・レコード&プレーヤーも、持っていますよ。普段は、やはり手軽にかなりの音質で聴けますから、CDを聴くことが多いです。アナログ・レコードと2トラ38(オープンリール)は、時々くらいの頻度です。音の自然さではアナログ系に一日の長があり、目下CDをどこまでそれに近づけられるか奮闘しております。

No title

やはりレコードは音が自然ですよね。CDはどこか頭の高い位置で聴いている感じがするのですが、レコードだと頭の中心で聴いているような安定した感じがします(これは私の勝手な印象ですが。。)。
レコードの良さって、やはりありますよね。最近他の方の記事でレコードのアナログ的な良さに触れ見直したばかりでした。

No title

mamanさん、デジタルから不自然さを除くのは、なかなか大変なことだと思います。そうした印象を持たれるのも、分かる気が致します。

レコードは慣れ親しんだ響きということもありますが、シームレスで瑞々しい~滑らかさやコクといったものがごく自然にあって、本当に魅力的ですね♪

No title

むーむ・・。

ウーセね。
名前は知っていたけど、演奏は聴いたことがないな。
こんど探して私も聴いてみまーす^^
紹介ありがとう(*´艸‘)

No title

まきまきさん、ショパンが沢山入ってたったの1,000円です。
凄い掘り出し物に当たった感じです。(^^
衝動買いも、偶には「あり」ですね~。

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