FC2ブログ

シューリヒトのブラームスとバッハ


1.ブラームス:交響曲第4番ホ短調作品98※1
2.J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067※2

カール・シューリヒト指揮
アンドレ・ペパン(フルート)
スイス・ロマンド管弦楽団

CD・モノラル・録音:※1~1952年、録音場所・不詳、ライブ
          ※2~1955年、録音場所・不詳、ライブ

CASCAVELLE VEL 3133


ジャケットの写真は、レマン湖の畔で妻女のマルタ・シューリヒトが撮影したものでしょう。

シューリヒトのブラ4と言えば、有名なバイエルン放送響とのステレオ録音がありますが、この演奏は基本的な解釈は同様ながら、ゆったりしたテンポで味わい深く展開するところが非常に魅力的且つ感動的です。

管がひっくり返ったり入りを間違えたりと表面上のミスは散見されますが、そんなことは些細なことです。1952年の録音とありますが、1961年のバイエルン放送響との演奏より寧ろ晩年の演奏の様に感じる程、深みと味わいが豊かです。モノラルながら、音質も鮮明で充分鑑賞に耐えます。

シューリヒトのブラ4は、これらの他に・・・
NDR交響楽団(録音:不詳、Disques Refrain DR-930050)
フランス国立管弦楽団(録音:1959.3.24・パリ、MELODRAM CDM 18048)
を持っていますが、このスイス・ロマンドとの演奏が最も私の好みです♪

カップリングのバッハが、また素晴らしい演奏。
バッハの書いた音楽が生きて語りかける瞬間!パッセージの一片にもシューリヒトならではの思索の跡が伺え、真に叡智の光に溢れています。しかし、どうやったらこの様に演奏できるのでしょうか・・・只管、頭が下がる想いです。最晩年に録音されたバッハのブランデンブルクの演奏を彷彿とする名演と思われます。


「情熱を省くのではなく抑制し、常に作品の魂を追って止まない」(ドレル・ハンドマン)

気高きシューリヒトの芸術

スポンサーサイト



コメント

No title

最近往年の指揮者の素晴らしさを再確認しています。
オーケストラの“色”を出すのが今の指揮者には難しい
シューリヒトも色を出すことに関しては素晴らしい感性を
持っていますよね
聴きたいですね~

No title

スイス・ロマンドは未聴ですが、バイエルンとの4番は私の愛聴盤です。
早いテンポでグイグイ推進する従来のスタイルとは違いロマンティックな面を見せていますが、これがまた何ともいえない渋さが伝わってきますね。

No title

何年か前にフランス国立放送響とのマーラーの「復活」を手に入れましたが、録音状態こそ悪いものですが、演奏は凄まじいものでした。またストラヴィンスキーの「火の鳥」やヴェルディの「レクイエム」そしてカサドシュとのブラームスのピアノ・コンチェルトの2番等も同時期に聞きましたがやはり演奏は見事なものでしたね!そういえばコロムビアからはヘンデルの合奏協奏曲なども出てましたね。

シューリヒトに関しては録音が多く残されているでのファンにとっては本当に幸運ですね。しかしそこに聞かれるのは聴衆に阿ることのない。彼と作曲家とのこころの対話!彼にとっては手練手管という言葉は無用のものでしたね。直裁に作品に切り込んでいくその音楽は聴衆を彼の芸術の本質へと導いていきます。 「音」ではなく「音楽」を聞かせてくれる本当の指揮者=芸術家でもありましたね。

No title

ドレルハンドマンの言葉の引用はどちらからか教えていただけないでしょうか。原著でなくても大丈夫です。
宜しくお願い致します♪♪

No title

このCDは未聴ですがシューリヒトのバッハは良いですし、ブラームスの聞き比べも楽しそうですね。
シューリヒトは最近かなりいい加減なCDも出ていますが、このCDはジャケット写真も良いし、欲しくなりました。

No title

恵さん、最近はシューリヒトの音源が数多く出ていて、正にシューリヒト・ルネッサンスといった勢いですね。
私も全ては追いきれませんので、時々ペースで買い求めております。(^^

No title

SEEDさん、オーケストラの個性を生かしながら、自らの解釈を響きとして実現する・・・シューリヒトのリハーサル(トレーニング)は、名門ウィーン・フィルに対しても決して蜜の様に甘いものではなかったそうです。厳しさと温かみ~やはり器の大きい指揮者だったのですね。

No title

ゼントさん、バイエルンとのブラ4も早いテンポながら濃密なロマンを感じさせますね。止むに止まれない想いが、聴く者の心を捉えて離しません。第1楽章コーダで、リタルタンドして第1主題が高らかに歌われる時、いつも本当に目頭が熱くなります。

No title

maskball2002さん、フランス国立放送響とのマーラー「復活」は私も驚異的な名演だと思います。合唱指揮者でもあったシューリヒトの面目躍如たるところですね。
カサドシュとは、モーツァルトのコンチェルトKV595も極めてハイレベルな演奏です。
仰る通り、「彼と作曲家とのこころの対話!」ですね。シューリヒトには、楽譜から作曲家の心を読み取る洞察力(優れた解釈)、そしてオーケストラを率い音楽として再現する力量に傑出したものがあると感じます。

No title

mamanさん、ドレル・ハンドマンの言葉の出典は、Journal Musical Français No 155 (Mars 1967)の模様です。参考として、こちらのサイト"Shuricht HomePage"Memorials「その横顔」Dorel Handmanをご覧下さい。
http://page.freett.com/Schuricht/yokogao.htm

No title

yymoonさん、確かにちょっと手を出し難いCDがあったりしますね。昔も表記と曲順が違うCDとか、エラーで価値が出そうな(出っこないか)CDもありました。
一方このCDは、かなりイケてると思いますよ!(^^

No title

どうもありがとうございました!!
少し覗いてみました。とても興味深いサイトでした♪♪

No title

はい、HMVでポチっと逝きました(爆)
あわせ技でミンシュ/パリ管の初出の幻想交響曲
クレンペラーの1957の第九のライブを注文しました。
どれもレアですね~

No title

SEEDさん、ポチっとですね。(^^
ミュンシュ/パリ管の幻想は有名な演奏ですが、私は変り種の45回転LPで持っています。そのクレンペラーの第9も、素晴らしい演奏ですよ!

No title

>私は変り種の45回転LPで持っています。
私もミンシュの45回転片面のみのLP持っています。
いつかけられるかなぁ~

No title

マニアを追い越せ!大作戦(DAMレーベル=第一家庭電器)
の45回転LPでしょうか?そうならお友達ですね。
逆回転の「ボレロ」とか、面白いものが色々出てくるのが
楽しみでした。
そろそろ例のモノがご帰還される頃かと思いますが、
(A技研さんの「きょうのニュース」で2回に亘ってご紹介
されたほか、「加工例」には、当家のモノと同時に!アップ
されましたねー)レポ楽しみにしています。
また、来週Kapellさんがご地元で行かれる予定のコンサート
ですが、小生も2日前に都内でゲネプロを聴けることになり
ました!ネタばらしはしませんので、そちらの方もよろしく
お願いします。

No title

SEEDさん、そうですか!45回転LPをお持ちとは。
アナログもじっくりとお進めなのですね~。(^^

No title

damaterraさん、仰る通りのDAMレーベルです。お友達と言うか、既にお友達ですけど。(^^
例のモノ、拙宅に来ていますよー。これから記事に致します。
そのコンサートですが、仕事の関係で始まる時間に間に合いそうもありません。ガックリですが、仕方ありません。途中入場のタイミングを主催者に訊いておこうと思っています。ゲネプロがあって良かったですね♪

No title

これはなかなかすてきなCDですよ。
スイス・ロマンド管弦楽団のアンサンブルは微妙ですが、かえって手作りの味わいがあって、好きです。管楽器が明晰に聞き取れるのも、オケの個性でもあり、指揮者の感性でもあります。監督アンセルメとシューリヒトは親友でした。二人の音作りには響きあうものがあります。それにしても、シューリヒトはブラームスの四番が好きだったんですね。

No title

yositakaさん、確かに素敵なCDです♪
手作りの味わい深い演奏・・・アンセルメとシューリヒトの友情も伝わってきますね。シューリヒトのブラ4の解釈は、シューリヒトならではの明晰さをベースとし、大きく分けて2つのアプローチ~早目テンポの閃き型とじっくり味わい型があると思われます。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL

プロフィール

Kapell

Author:Kapell
音楽は心のオアシス
オーディオは音楽の為に

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ