FC2ブログ

クライネルトのブラームスとシューマン

Brahms: Concerto for Violin, Cello and Orchestra in a Minor, Op. 102
Schumann: Symphony No.3 in E Flat Major, Op. 97
 
Rolf Kleinert, Conductor
Berlin Radio Symphony Orchestra
Gyoegy Garay, Violin
Radu Aldulescu, Violoncello
 
CD・ステレオ・録音:東ドイツ放送、年月不詳
PILZ EAST GERMAN REVOLUTION 442068-2
 

 
 
ブラームス:ドッペル・コンチェルト
 
第1楽章
贅肉のない切り詰められた表現でありながら、堂々として豊かさを失わない。
これ見よがしなところがなく、音楽に格調の高さがあるのです。ここでも「抑制と解放」の美が聴かれます。
独奏者もよく纏まっていて、実に立派な演奏と思います。
 
第2楽章
ブラームス晩年の枯れた筆致が、生きて語りかける風情。
様々な響きのブレンド感が堪りません。
 
第3楽章
最早、これは協奏曲ではなくて、交響曲の世界。
この分厚い響きと圧倒的構築感!この曲をブラームスの第5交響曲と呼ぶ向きがあることに激しく納得!
畏れ入りました。m(__)m
 
この1曲をとっても、クライネルトが只者ではないことは明らかです♪
 
 
シューマン:交響曲第3番「ライン」
 
第1楽章
格調の高さ、オケの鳴りの深さが相変わらず素晴らしく、音楽の姿に歪みがありません。
大河「ライン」の滔々たる流れを髣髴とする真に雄大なる響き。またホルンの巧いこと!弦のスフォルツァンドの入れ方や旋律の受け渡しが絶妙です。内部の燃焼度が尋常ではないのに、アンサンブルが決して粗くなりません。
 
第2楽章
伸びやかな弦、よく歌う木管、安定したテンポ感の中で豊かな詩情が歌われます。音楽が完全に指揮者のものになっていることがひしひしと伝わってきます。ここでもホルンが巧い!
 
第3楽章
生き生きと瑞々しい弦が印象的です。何気ないフレーズでも、意味深さを感じさせます。
 
第4楽章
響きが刻々と移り変わる様が見事です。真にかくあるべしという演奏。金管の遠近感も素晴らしい!
 
第5楽章
指揮者の音楽性・技術とオケの機能・各奏者の腕前が結びついて、これ程に充実した音楽を再現して聴かせることに更めて深く感銘を受けます。
 
この「ライン」は、私のライブラリの中ではシューリヒト/シュトットガルト放送響、フォンク/ケルン放送響を抑えてベスト1です!♪
 
広くそして深く、心に響くクライネルトの芸術。
 
PILZは残念ながら潰れてしまったレーベルですが、独アマゾンのマーケットプレイス(中古品)にまだ在庫がある模様です。私も、同サイトでゲットしました♪
スポンサーサイト



コメント

No title

ブラームス:ドッペル・コンチェルト

こう表現する方が減りましたね
面白そうですね♪ シューマンの交響曲は元々の名盤を聞き込んでからこのようなレア盤にいきたいですね。
入門用のお勧めはございますか???

No title

これまた、すばらしいレコメンドですね。早速手に入れたくなりました。
こちらの方が、非常に貴重な情報をだしてます:
http://kechikechiclassi.client.jp/konnno3.htm
いや~、聴きたい。

No title

SEEDさん、ドッペル~そうですか。(^^ゞ
セル/クリーヴランド管辺りは、如何でしょうか?クライネルトも奇を衒った演奏ではなく、正に王道といった雰囲気の演奏です♪

No title

aun**xさん、私も既にそのサイトを拝見しておりました。
このCD、本当にお薦めです。
クライネルトの指揮するものなら、何でも聴いてみたいというのが本音です♪

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL

プロフィール

Kapell

Author:Kapell
音楽は心のオアシス
オーディオは音楽の為に

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ