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ライトナーのブルックナー(その2)

ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 WAB.107
フェルディナント・ライトナー(指揮)
ハーグ・フィルハーモニー管弦楽団

CD・ステレオ・録音:1978年10月4日、コミッシェ・オパー・ベルリン、ライブ
 

 
ライトナーのブルックナー6番が素晴らしかったので、続いて7番もゲット致しました。
 
ハーグ・フィルと言えば、シューリヒトとの同曲で名演が残されていますね。オランダの地方(とは言え、事実上の首都)オケで、アンサンブルは今イチかもしれませんが、それはもう「勇将の許に弱卒なし」で魂の籠った演奏が展開します。このライトナーとの演奏も同様に見事です。
 
第1楽章
内面に得も言われぬ優しさを湛えた演奏。ディミュニエンドの妙~何より心を感じさせる響きに感銘を受けます。決して華美に奔らない渋い解釈で、安心してゆったりとブルックナーに浸れます。
 
第2楽章
静謐の中に深い孤独感を漂わせるアダージョ。わけても終結部近くのトゥッティ後、フルートが孤独を奏でる部分は真に慟哭の世界で、ここでこれ程の表情を聴かせた演奏を他に知りません。ライトナーがブルックナーの音楽を如何に愛していたか、この解釈からも窺い知れます。
 
第3楽章
広大で分厚い響きが印象的です。自然なテンポ・ルバートも見事で、切れ味も鋭く、大家の風格を感じます。中間部の美しさも無類~この上行ポルタメント! 各パートや声部が構築的に響きます。
 
第4楽章
充実感溢れる終楽章。響きそのものが美しい・・・これはこの演奏に終始言えることで、同時に背後にある巨大さがひしひしと身に迫ります。しかし、この表情の豊かさと言ったら! 純潔・優美の極み! そして、圧倒的なボリューム感で終結を迎えるのです。
 
この演奏は本当に素晴らしいです!
ブル6もそうでしたが、ブルックナーを聴かれる方には是非共のお薦めです♪
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コメント

No title

Kapellさんの感動がよく伝わってきました。
二楽章のフルート、どんな演奏だろうと想像したらワクワクしてきました♪
7番、いいですよね! ポチ☆

No title

mamanさん、このアダージョのフルートは格別です。
ブルックナーに限らず音楽の中で表現可能なものが、まだあることを教えてくれた演奏でした♪
ポチ、有難うございます。m(__)m

No title

最近ブルックナーは聴いていない状況でした。本記事を読んで、たまたま昔にエアチェックした小澤征爾さんのブルックナーNo7のテープがありましたので聴いてみました。(うむ~?ってな感じ)
ライトナーに絶賛ですね。kapellさんは!
第二楽章の後半、「トゥッティ後、フルートが孤独を奏でる部分は真に慟哭の世界」・・・私もこの場面が最高に感動する部分です!

No title

Junozaさん、ライトナーは素晴らしい指揮者だと思います!
他の指揮者がそれらしくやるところは割とさり気なく流して、ここぞというところでは期待を超える心を聴かせてくれます♪
上辺のメロディーラインは勿論ですが、ハーモニーを美しくも厳かに響かせることに重要な意味があると気付かせてくれます。

No title

日本にも何度もこられた人なのに、ディスクは伴奏が多かった印象でした。ウィルヘルム・ケンプとのベートーヴェン ピアノ協奏曲全集は昔から有名でしたし、江藤俊哉との協奏曲録音もありましたね。
晩年たびたびNHK交響楽団に客演し、
テレビにも登場されていましたが、「巨匠」扱いではなかったような…

どうやら、見る目がなかったようです。

No title

yoshitakaさん、そうですか~ライトナーはやはり地味な指揮者だったのですね。
しかし、このブル7・ブル6とあまりに素晴らしかったので、ブル9も速攻で注文致しました。
個人的には、ヴァント/ミュンヘン・フィルのライブ録音(sardana sacd-105/6)とシューリヒト/ウィーン・フィルに並ぶ演奏を期待しております♪

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