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ブルックナー:交響曲第8番ハ短調


 
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 
CD・モノラル・録音:1961年10月29日、ムジークフェラインザール、オーストリア放送協会ライブ
Altus ALT225/6
 
個人的にシューリヒト/ウィーン・フィル、チェリビダッケ/ミュンヘン・フィル(1990.10.20日本公演)、朝比奈/大フィル(1994.7.24)、ヴァント/ベルリン・フィル(1998?ライブ sardana)と並んで5本の指に入る名演奏です。
 
この演奏を初めて聴いたのは、30年以上前のこと・・・ワルター協会のLPでした。
音質はLPに比べると、サーフェイス・ノイズがないこともあってCDの方が鮮明です。ただLPにはない、音飛びがところどころある様な気もします。音質が鮮明な分、目立つのかも。
 
LPを買ってきて、針を下ろした瞬間から釘付けになり、結局最後まで聴き通してしまいました。どれか一つの楽章を聴いたら、とりあえずお仕舞いというのが普通だったのですが、この演奏ではそうはいきませんでした。
 
同じクナでもミュンヘン・フィルを振った演奏と比べると、こちらはロマンティックな解釈と言えるかもしれません。心を籠め抜いた響きが、聴く者を包み込み癒してくれるのです。しかし遅いテンポも、決して重たくはなりません。
 
アダージョ中間部の弦を三度の和音で弾かせたり、同終結部の弦のトリルに上行ポルタメントを掛けたり、クナの閃き・センスには眩暈感を覚える程に痺れます。フィナーレ中間部の愛に満ちた清澄な世界・・・この遅いテンポでこそ、音楽が生きて語り始めるのです。
 
ロマンティックなだけではありません。恐ろしく峻厳な響きに圧倒されること頻り。表面を磨き上げる様なことを一切していないのでゴツゴツした雰囲気ですが、聴こえて来る真実味のある響きには、無上の音楽美が宿っています。クナは、「入念なリハーサルより本番一発勝負」の緊張感を逆手にとって、実に上手く利用している感があります。名門ウィーン・フィルを喰ってしまう大物ですね~。(^^
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コメント

No title

ブルックナーは学生時代にレコードであれこれ持っていましたのに
今手元にあるCDは4番ロマンティックだけ…。
この記事を読んで探してみましたが他にはありませんでした。
ブルックナーはベームと思い込んでいたのですが
これは良さそうですね。Amazonで探してみます!

No title

うたひめさん、学生時代にブルックナーをお聴きだったのですね!
女性としては、珍しいのではないでしょうか。
ベーム/ウィーン・フィルのロマンティックも、大昔LPで購入して今も持っております。大昔・・・秋葉の石丸電気レコード売り場が、多くの人で賑わっていた頃のお話です。(^^ゞ

No title

亡くなった主人と付き合っていた頃、彼の住んでいたアパートに
ブルックナー好きの人が居て、その人は勝手に
「浦和ブルックナー協会」と言うのを作っていました( ̄∇ ̄*)ゞ

アパートの玄関を開けると(昔のぼろアパートは共同玄関)
大音響で4番や8番が流れて来ました。
以来ブルックナーは大好きです。
あの頃は誰の棒の振り方はどうちゃらこうちゃらなんって
いっぱしの批評家みたいなことみんなで夜中までワイワイと…
青臭い青春の思い出です(^^)

こちらも大昔のお話です(*^。^*)

No title

ミュンヘン・フィルとベルリン・フィルの演奏は聴いたことがありますが、この演奏は未聴です。
私にとっては、クレンペラーと並んで生で聴きたい指揮者ナンバーワンの一人ですね。

No title

これは知りませんでした、某CDショップの評価を見ると音がイマイチのようですね、ミュンヘンフィルとの素朴で暖かい演奏(スタジオとライブ)があるのでどうしようかなぁ~^^;

No title

うたひめさん、そうですか~「浦和ブルックナー協会」とは。
ご主人の影響もあって、かなり本格的にお聴きになっていたのですね。

アパートに鳴り響くブル4・ブル8!
ブルックナーは、大音響で聴きたくなりますよね♪
時間の経つのも忘れて、大好きなクラシック論議に花を咲かせる・・・私もまた大昔を思い出し、胸がキュンとなりました。(^^ゞ

No title

あおぞらさん、この演奏も是非お聴きになってみて下さい。
いやぁ~本当にクレンペラーとクナッパーツブッシュ、生で聴いてみたかったですね!
シューリヒトやフルトヴェングラーも!(^^

No title

ひろちんさん、音はイマイチです。ワルター協会のLPよりはマシくらいのものです。
ミュンヘンフィルのウェストミンスター盤の直前のライブ(1963年1月24日)も、LPで持っていますが音質は良くないです。演奏は・・・クナを聴く方なら、全部持っていて良いのでは。(^^

No title

今回はクナのブルックナーNo8ですね!
クナッパーツブッシュは本当に大物指揮者というイメージを持ち合わせた人ですね。生前の生の演奏を聴いてみたかったとつくづく思います。
ミュンヘン・フィルとのレコードはよく語り草になりますが、私にとってもあれはバイブルなものです。

No title

Junozaさん、クナの演奏は録音で聴くしかないですが、録音で残されたことを何より感謝しないといけませんね!
ミュンヘン・フィルとの第8、バイブルと仰るのもよく分かります♪

No title

>チェリビダッケ/ミュンヘン・フィル(1990.10.20日本公演)

これはいきましたよ 素晴らしい演奏でした
歴史に残るえんそうですよね♪

No title

SEEDさん、行かれたのですね。
いやぁ、羨ましい!

私はテレビ放映で見て(聴いて)じっとしていられなくなり、発売しているかどうかも確認せずに近くのWAVEへ駆け込みました。そこで何と運良くレーザーディスクを発見し、即時購入した次第です。
その後、大分長い間CDでは発売されませんでした。

No title

このときのチェリビダッケの演奏は非常に遅いテンポながらも緊張感が最後まで持続して素晴らしかったですね。
一般的に知名度が低い曲ながら、その美しさ 曲のシッカリした構築からくる感動は素晴らしく、曲が終わると豪雨のような拍手が沸いてきました。特にテンパニーの演奏が素晴らしく
観客もテンパニー奏者には沢山の拍手をされ、奏者が戸惑っていましたね

サントリーホールの美しい響きもこれほど生かされたことはないくらい素晴らしいものでした♪


今でも忘れなれない演奏なんですよね♪

No title

SEEDさん、ティンパニー奏者はペーター・ザードロですね。
本当に心を揺さぶる様な演奏を聴かせてくれました。

仰る通り、サントリーホールの響きがよく生かされていて、
録音で聴いてもそれがはっきりと分かります。

このブル8は、もう一生物でしょう♪

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