FC2ブログ

カルロス・クライバーのブラームス


 
1.モーツァルト:交響曲第36番ハ長調 K.425 ”リンツ”
2.ブラームス:交響曲第2番ニ長調 作品73
3.ベートーヴェン:コリオラン序曲 作品62
4.モーツァルト:交響曲第33番変ロ長調 K.319
5.ブラームス:交響曲第4番ホ短調 作品98
 
カルロス・クライバー指揮
バイエルン国立管弦楽団
 
CD
1・2~モノラル、1987年9月20日、ライブ録音、ポンペイ
3・4・5~ステレオ、1996年4月5日、ライブ録音、インゴルシュタット
 
MEMORIES EXCELLENCE ME1027/28 (2CD)
 
カルロス・クライバーのブラームス交響曲第4番は、ウィーンフィルとの演奏が有名で高い評価を得ていますが、このバイエルン国立管との演奏はそれを上廻る超名演と思います。ウィーンフィルとの演奏をより透明に深く彫琢したイメージです。閃きに溢れ、円熟した中に新鮮な発見があります。実に剃刀で切り刻んでいく様な鋭利な感性を内包していて、ブラームスならではのロマンティシズムの世界に只管陶酔する自分に気付くのです。
 
第3楽章コーダ手前に一瞬音飛びがありますが、演奏の価値からすれば些細なことです。同曲では、アルヴィド・ヤンソンス/ドレスデン国立、シューリヒト/バイエルン放送響、クナッパーツブッシュ/ケルン放送響、ツェンダー/南西ドイツ響と並んで個人的に5本の指に入る本当に素晴らしい演奏と思います。 
 
モーツァルトの交響曲第33番が、これまた途轍もない名演です。並々ならぬニュアンスの豊かさで、繊細且つ生き生きとこの曲を描いていきます。同曲は、今までヨッフム/アムステルダム・コンセルトヘボウの演奏が個人的に最高だと思っていたのですが、この演奏はそれと同等か上廻るかもしれません。秘術の限りを尽くしていながら、自然な流れを失わず、新鮮で美しいモーツァルトなのです。
 
3・4・5が録音された1996年と言えば、カルロス・クライバーが隠遁生活に入る3年前で、その後2004年7月に彼は亡くなっているので、実質的には最晩年に近い時期ということになります。
 
 
カルロス・クライバーが紡ぎ出す馨しき響
 
音楽に命が吹き込まれる瞬間
 
 
このCDは、クラシック仲間の友人と渋谷のタワレコに行った際、その友人から薦められて購入した物です。この場を借りて、友人のT氏に更めて感謝したいと思います!
 
 
スポンサーサイト



コメント

No title

インゴルシュタットのライブは以前BSで放送されていたのと同じ音源かも知れません。
不気味な「コリオラン」,
悦楽的でチャーミングなモーツァルト,
壮絶な4番,
聴き所の多い盤ですね!ナイス!

No title

JAZZCLUBさん、はじめまして。
>インゴルシュタットのライブは以前BSで放送されていたのと同じ音源かも知れません。
既に放送されていたのかも・・・ですか。

仰る通り、コリオランからして「違うもの」を感じさせますね。
本当に聴き込ませる盤だと思います!
有難うございます!

No title

以前BSで放送されていたのは1996年10月21日、ミュンヘン、ヘルクレスザールでのものだと思います。インゴルシュタットの半年後、同じプログラムでのコンサートでした。DVDでも発売されています。
ただしメモリーズ盤のデータが違っている可能性も、ありますね。この種の盤はなかなか手ごわいのです。

No title

yoshitakaさん、そうした経緯があったのですね。
プライベート盤的なレーベルは、データが結構いい加減だったりしますから厄介です。
しかし~カルロス・クライバーが、これほど見事な演奏をするとは正直意外でした。

No title

カルロス・クライバー、好きな指揮者の一人です。
指揮をする姿がなんと優雅なことか!
それが音楽に沁み渡っていますね。

No title

Junozaさん、カルロス・クライバーは踊っている様な指揮振りです。
入念なリハーサルをして、本番ではミューズの優雅な舞を見せる。
そこから生まれる音楽は、本当に心に響くものですね。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL

プロフィール

Kapell

Author:Kapell
音楽は心のオアシス
オーディオは音楽の為に

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ