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ロスバウトのマーラー


 
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
 
ケルン放送交響楽団(ケルンWDR交響楽団)
ハンス・ロスバウト(指揮)
 
録音時期:19511022
録音方式:モノラル
Ica Classics ICAC5091
 
 
ロスバウトのハイドンを聴き、この指揮者は只者ではないと確信し、ディスクを次から次へと買い漁っております。
 
このマーラーも、実に素晴らしいです。第1楽章冒頭、トランペットの主題の奏し方・テンポからして、何かやらかしそうな気配。その後の一撃が恐ろしく強烈! ロスバウトは分析的に楽曲を見つめ、オケ・コントロールを巧みに行い、確信的な音楽を生成していきます。
 
大胆なアゴーギク、妖しげなまでのポルタメント、旋律のアクセントの妙~血沸き肉踊る響き。何より堂に入った表現で、マーラーの再現芸術は真にかくあるべしといった趣があります。僅かなディミュニエンド、休符の意味合いの濃さも相俟って、 聴き手はマーラーの心象世界にいつの間にか深く引き擦り込まれて行くのです。気が付けば、感涙に咽ぶ自分がそこに。
 
世紀末の退廃美
豹の様な身のこなし、ロスバウトのマーラー
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コメント

No title

Kapell 様
今晩は。マーラーの『第五番』は、私もよく聴くのですが、今では、現代的というか、精緻で分析的な演奏が多いようですね。マーラーの真髄の一つであるはずの「世紀末の退廃美」を、ぜひ聴いてみたいと思います。

No title

これは知りませんでした、聴かなくては^^

No title

リラ1890様
こんにちは。ロスバウトのマーラーは、濃密で驚くほど多くのことを語ります。たった一音に籠められた想いが、聴き手の心に直接訴え掛けてくるのです。ボンガルツのマーラーでも印象的でしたが、「抑制と解放」がロスバウトのマーラーにもあると思われます。

No title

ひろちんさん、マーラー好きには堪らない逸品ですよ♪

No title

ごぶさたしています。
ロスバウトでは、Voxから出ているバーデン・バーデン放送オケとのブルックナー第7番が’58年録音ながら過不足の無いステレオで一推しです。(2枚組でカップリングはモノ録音の大地の歌)
正直一流とはいえないオケを、キリキリと締め上げている感がたまりません!
今でもエームスやヘンスラーは「ハンス・ロスバウト」の名が環されたてスタジオで良く録音しており、忘れがたい指揮者ですね。

No title

damaterraさん、お久し振りです。
Voxのブル7~廃盤ですね。海外のamazonでは、結構高値が付いています。ごく一部ですが試聴してみると、すっきりとした中に想い入れのある素晴らしい演奏と感じました。マーラーの「大地の歌」は、'55年のケルン放送響との録音を持っています。ご案内の同曲盤は、南西ドイツ放送響のものですね。これは何年の録音なのでしょうか・・・’57~'58年?
ロスバウト、真に勇将の下に弱卒なしかと。

No title

この盤とても安かく売ってましたので早速購入し聴きました。
ロスバウトは初体験です。
凍えていくような冷酷さに徹したオケのコントロールによるロスバウトのマーラーはとても新鮮でした。
ケーゲルのある一面に共通しているようなところも感じました。
ハイドンも聴いてみたくなりました。

No title

yymoonさん、安価で内容が濃い~最高ですね。(笑)
ロスバウトの芸風には、東側の指揮者に通じるものがあると思われます。透徹した解釈があって、それをオケをもって音楽として体現する能力に非常に長けていると感じます。
ハイドンも素晴らしいので、是非お聴きになってみて下さい。

No title

Kapellさん、まず誤記訂正です。「環されたて」→「冠された」
マーラーの録音年は’57年とあります。ブルックナーのわずか1年前ですが、モノーラルとしてもレンジ感は月並みであり、こちらはあまり聴いていません。
VOXBOXLegendsも廃盤ですか・・・レーベルにP&C1995とあるので20年近く、LPでも廃盤が当然の年月ですね・・・
同シリーズは、一般的にも私的にも正直言ってB級グルメ的な扱いでしたが、カサドのバッハ無伴奏の超名演!や、古澤巌さんの師として?著名なアーロン・ロザンド、若き日のスクロヴァチェフスキーなど光るものがありました。

No title

damaterraさん、「大地の歌」は'57年ですか。僅か1年でモノとステレオ、録音品質の差がかなりあるのですね。録音する側のセンスと予算次第なのかも。
Voxブル7の廃盤は、実に残念です。このICAレーベルで再発してくれたら良いのですが。Voxレーベルには、クリーンのモーツァルト等もあります。何気に名盤があったりして、玉石混交の廉価盤シリーズですね。

No title

聴きました。凄い。1951年にこういうマーラーの演奏が可能だったとは。
硬派で曖昧なところがない、テンポと音量の振り分け方も興味深い。
間違いなく名演。

No title

ひろちんさん、確信に満ちた解釈・演奏ですよね。
実に俊敏で、音楽が生き物の様に躍動しています。
本当にこの名演に出会えて良かったです。

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