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ブラームス・交響曲第4番


ブラームス・交響曲第4番

クナッパーツブッシュ指揮/ケルン放送交響楽団

第1楽章冒頭の主題からして穏やかではありません。秋の道を歩くブラームスの心は、ここでは苦悶に苛まれています。旋律は情念の炎を纏い、その緊迫感・切迫感は常識を遥かに超えています。

オケがクナの棒に必死になってついていく・・・その様が壮絶そのもの。聴いているこちらも怖いもの見たさに追い掛けてしまうのです。

第2楽章、この楽章は曲想も曲想なので、とりあえず身構えずに聴けますが・・・実に重厚で深いです。

第3楽章、これも火花が散る様な音響の嵐。次の第4楽章がいやが上にも期待されます。

第4楽章に至っては・・・冒頭の主題を過ぎて一呼吸置いた後、俄かに信じ難いアッチェレランドとリタルタンドが現れます。これには翻弄され捲くります・・・しかし、何という閃き!この部分をこのように表現した演奏は、他に聴いたことがありません。
終始、まるで鬼神が指揮しているかの如くの集中度・燃焼度です。爆演というだけでは収まらない、超人的なエネルギーを感じます。

練習嫌いなクナのことですから、恐らくこの演奏も殆どぶっつけ本番だったのでしょう。
練習(リハーサル)不足のため確かにオケの縦の線が合わないところがありますが、そんな些細なことを言っている場合じゃありません。

この演奏を聞いた後、他の演奏を聴くと生温く聴こえます。

真に驚愕、超弩級の名演!

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コメント

No title

ブラームスの子守唄って曲でブラームスの存在を知った私です。 ブラームスの曲ってどんなのだろぉ???

No title

ぴ~こさん、一言で言うと、渋い燻銀の音楽ですね。季節で言えば、秋のイメージ。勿論、違う曲もありますが・・・。シャンソンの「枯葉」が好きな方は、入り易いかもしれません(^^)v♪

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クナのブラームスは、3番が愛聴盤なのですが、4番は持っていないです。レビューを拝見して、これは聴きたい!と思いました。3番のクナの演奏は、戦慄させるほどの素晴らしさだったので、4番も期待大です。

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arzt7さん、クナのブラ3はベルリンフィル(43年録音)ですね。特に第3楽章の嗚咽には言葉を失います・・・。本当に素晴らしい!

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はじめましてです。クナのブラームスって聴いた事ないんですが凄そうですね。

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オデオンさん、コメント有難うございます。クナは既成の概念を覆すのが得意です!一方では、非常に清澄な指揮をする人でもあります。このブラ4、是非、聴いてみて下さい。arzt7さんの仰るブラ3も一緒に。

No title

突然ですが、クナッパーツブッシュの輸入盤の新譜で「ブラームスの3番+ハイドン変奏曲」(独逸ヘンスラー)を求めました。1963年シュトゥットガルト放送響とのライヴです。録音は大変に優秀(モノでしょうがふくらみのある音)、シャコンヌから出ていたベルリン・フィル盤のリメイクのような出来で、呼吸の深い、巨人ならではの指揮ぶりです。遅めのテンポで、音楽の中身が手にとるように判り、鄙びた音色も最高です。3番のフィナーレのコーダが、まるでブルックナーのように響くあたり、クナー党には堪えられません。

No title

カワサキヤさん、ベルリン・フィル盤、演奏は素晴らしかったものの音質が今イチでした。ヘンスラーの録音、是非、聴いてみたいです。クナの指揮振りは独特で出てくる音楽の姿・貌に現れている気がしますが、その指揮は音楽の構造的連関を表しているという説がありましたね。殆どぶっつけ本番でも、凄い音楽になるところが非凡です。

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