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モーツァルト・ピアノ協奏曲第27番



モーツァルト・ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595

パブロ・カザルス指揮/ペルピニャン祝祭管弦楽団
ミエチスワフ・ホルショフスキ(ピアノ)
(SONY SMK58984)モノラル・録音年月日:1951年7月10、11、17日

カザルスらしい麻の布地の様な肌触りのモーツァルト。カザルスの表現意欲が、ゴリッとした弦の響きとして、顔を覗かせます。これはカザルスのアイデンティティーとも言える、微笑ましいものですね。

ホルショフスキは派手さのない滋味溢れるタイプのピアニストで、カザルスのしっかりしたサポートも相俟って、聴き応えのある音楽が奏でられます。


第1楽章

飾らず気取らない、真心のモーツァルト。ホルショフスキが入りでいきなり大きくミスタッチ(87小節)して驚かされますが、その後は真珠の様に底光りする美しさで、大家の貫禄を感じさせる精妙なピアニズムを聴かせます。
カザルスの指揮もぶっきら棒な様でいて深い抉りがあります。旋律の歌わせ方にも心を通わせ、爽やかで優美な響きをも堪能させてくれます。


第2楽章

ひとつひとつ噛み締めるかのように…誤魔化しのない真摯な表情が印象的です。静寂の中に純化された佇まいが、孤独よりも温かさを感じさせます。


第3楽章

飾らず気取らないのはこの演奏の底流ですが、この「春への憧憬」は素晴らしい。楷書と草書がブレンドした様な、ホルショフスキの美しい単音と流麗なパッセージ…五線譜の上を自在に飛び廻っているとでも言いましょうか…ブレーク・スルーしています。
カザルスのサポートも終始見事の一言。


これぞ、真に名人芸のモーツァルト。


レチタティーヴォ「私にあなたのことを忘れるようにと?」とロンド「心配しないで下さい,愛する人よ」K.505もカザルスお気に入りの曲でしょうか…見事な演奏です。

尚、ピアノ協奏曲第14番は別途、記事に致します。

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コメント

No title

カザルスのモーツァルトの交響曲は音質のためかもしれませんが、何度聴いても好きになれないのですが、この協奏曲は良さそうですね。聴いてみたいCDです。

No title

yymoonさん、カザルスのモーツァルトの交響曲・・・なるほど、CBSは乾いたアメリカンサウンドという感じがしますね。そこでのカザルスの指揮は相当に主観が強く癖があるので、愈々辟易する方がいらっしゃるのも頷けます。ここでは、合わせものということもあってか、旋律の歌わせ方も姿・貌を整えて出してくる客観性が見られます。ホルショフスキ翁はショパンの系譜を引継ぐ大御所でもありますから、モーツァルトを愛したショパンを偲ぶ意味でも聴く価値はあります。

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